ローマ・カトリック
教会のフランシスコ
教皇は26
日午前、
都内の
大学で
大学生に
向けて
講話を
行い、
誠実な
人間に
なるよう
呼びかけました。フランシスコ
教皇は、
滞在の
最終日と
なる26
日午前、
自身の
出身母体で
ある修道会の「イエズス
会」が
設立した
都内の
上智大学を
訪れ、
集まった700
人余りの
学生に
講話を
行いました。
この中で、フランシスコ教皇は「日本は効率性と秩序によって特徴付けられている。それだけにとどまらず、より一層人間らしく、思いやりのある、いつくしみにみちた社会を作り出したいという熱い思いを感じました」と今回の訪問を通じた日本と日本の人たちの印象を語りました。
また、学生に対しては「どんなに複雑な状況であっても自分たちの行動が公正かつ人間的であり、正直で責任を持つことを心がけ弱者を擁護するような人になってください。ことばと行動が偽りや欺まんであることが少なくない今の時代において特に必要とされる誠実な人になってください」と諭しました。
フランシスコ教皇は講話を終えると、みずからステージを降りて学生たちに歩み寄り、握手したり声をかけたりしていました。
フランシスコ教皇は、日本でのすべての公式行事を終え羽田空港から帰国の途につきます。
上智大学の会場で、フランシスコ教皇の講話を聞いた外国語学部2年の男子学生は「教皇が他者への思いやりの大切さについて話されていたので、今後は大学だけでなく、それ以外の場所でも相手を思いやる気持ちを持ちたいと思いました」と話していました。
また、文学部1年の女子学生は「今までは、ただ大学に来て授業を受けているだけだったので、これからは目標を持って積極的な学生生活を送っていきたいと思うようになりました」と話していました。