北朝鮮の
動向を
分析している
アメリカの
研究グループは、
北朝鮮の
核施設について
最新の
衛星写真から、
原子炉に
関連した
施設の
整備などの
作業が
継続しているとの
分析結果を
明らかにしました。
アメリカの
研究グループ「38ノース」は27
日、
北朝鮮のニョンビョン(
寧辺)に
ある核施設の
衛星写真の
分析結果を
発表しました。
それによりますと、先月29日に撮影された写真では施設内に複数の車両が確認できるほか、今月14日の写真からは、実験用軽水炉付近の建物で行われていた工事が完了したことが確認できるとしています。
また、研究活動が行われているとみられる建物の付近では、高層の建物の建設が続いていると指摘しています。
38ノースは原子炉の稼働を示す兆候はないものの、原子炉に関連した施設の整備などの作業が継続していると分析しています。
ニョンビョンの核施設をめぐっては、ことし2月の米朝首脳会談で、北朝鮮が施設の廃棄と引き換えに制裁の解除を求めたのに対し、アメリカはニョンビョン以外の核施設の廃棄も求めた結果、会談は物別れに終わりました。
アメリカと北朝鮮は、先月、スウェーデンで、非核化に向けた実務者協議を行ったものの、協議は不調に終わっており、北朝鮮としては米朝の協議が難航するなか、アメリカの出方を見極めながら施設の整備を続けているものとみられます。