東日本大震災の
震災遺構として、
一部を
取り壊したうえで
保存されることになっている
宮城県石巻市の
旧門脇小学校で、
解体工事が
本格的に
始まりました。
石巻市の
旧門脇小学校は
震災の
津波で
3階建ての
校舎の
1階まで
浸水し、
その後に
発生した
火災で
全焼しました。
石巻市は旧門脇小学校を震災遺構として保存することを決めていますが、維持費や耐震性などを考慮し、全長およそ100mの校舎の両端をおよそ20mずつ取り壊すことにしています。
この解体工事が2日から本格的に始まり、作業員が重機を使って西側の校舎の壁や窓を取り壊していきました。
石巻市は旧門脇小学校について、再来年度、震災遺構としてのオープンを目指していますが、壁が黒く焦げ、天井が抜け落ちて骨組みがむき出しになるなど、津波と火事の被害がそのまま残された校舎内については立ち入りを禁止し、そばに新設する「観察棟」などから見てもらうことにしています。
本格的な解体工事は今月下旬ごろまで行われる予定です。