アメリカの
トランプ大統領が
北朝鮮との
非核化交渉をめぐり
軍事力の
行使も
示唆して
北朝鮮を
けん制したことについて、
北朝鮮外務省が
談話を
発表し、「
2年前、
海を
越えて
舌戦が
行き交っていた
時を
連想させる
表現を
意図的に
再び登場させたならば
非常に
危険な
挑戦に
なる」としてアメリカを
けん制しました。
アメリカのトランプ大統領は今月3日、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長について、かつて用いた「ロケットマン」というキム委員長をやゆする表現を持ち出し、「アメリカは世界最強の軍隊を持っていて、できることなら使いたくないが、必要なときには使う」と述べ、軍事力の行使も示唆して北朝鮮をけん制しました。
これについて北朝鮮外務省でアメリカとの交渉を担当するチェ・ソニ第1次官は5日夜、談話を発表し、「失言であれば幸いだが意図的にわれわれをねらった挑発ならば問題は違ってくる」と反発しました。
そのうえで、「2年前、海を越えて舌戦が行き交っていた時を連想させる表現を意図的に再び登場させたならば非常に危険な挑戦になる」としてアメリカをけん制しました。
また談話の中では、かつてキム委員長がトランプ大統領を非難したときに使った「老いぼれ」という表現を持ち出し、トランプ大統領がキム委員長を「ロケットマン」とやゆしたことに言い返したものとみられます。
非核化交渉をめぐっては、北朝鮮が一方的に「年内」という期限を設けてアメリカに要求を受け入れるよう求めていて、米朝両国間のことばのつばぜり合いが続いています。