来週に
迫ったイギリスの
総選挙は、
来月末までの
EU=
ヨーロッパ連合からの
離脱を
掲げる与党・
保守党が
優勢のまま、
選挙戦最終盤に
入りました。
最大野党・
労働党は
若者などの
支持を
取り込んで
追い上げをはかっており、
激しい争いとなっています。イギリスの
総選挙は
来週12
日に
投票日を
迎え、
各政党は
EUからの
離脱の
是非を
最大の
争点に
最後の
訴えを
続けています。
選挙戦では来月末までのEU離脱を公約に掲げる与党・保守党が過半数の議席を獲得するかが焦点で、最新の世論調査では保守党の支持率が42%、最大野党の労働党が33%と、保守党が優勢を維持しています。
6日行われた、両党の党首による投票前最後のテレビ討論では、保守党のジョンソン首相が「過半数を獲得すればイギリスの可能性を解き放つことができる」と訴えた一方、コービン党首は「EUと再び離脱の条件を交渉し、6か月以内に国民投票を行う」と主張しました。
ジョンソン首相は、コービン党首自身が離脱への賛否をはっきり示さず、指導力に欠けると批判を繰り返したのに対し、コービン党首は、ジョンソン首相がイギリスの公的医療制度を民営化し、アメリカ企業の参入を促そうとしているなどと非難して応酬が続きました。
大手調査会社の調査では、討論を聞いてジョンソン首相のほうがよかったと答えた人が52%と、コービン党首のほうがよかったと答えた人を4ポイント上回りました。
公共放送BBCなどは保守党が優勢となっている選挙戦の構図はこの討論後も変わっていないと分析しています。
労働党は若い層の有権者の間で支持率が高まっていることなどをてこに、保守党への追い上げをはかっており、選挙戦は最終盤に入って両党の争いが激しくなっています。