重い障害でたんの
吸引などが
欠かせない「
医療的ケア
児」とその
家族を
支援するため、
厚生労働省は
日中に
預かる施設への
報酬を
来月から
手厚くします。
医療の
進歩で
助かる命が
増える一方、
重い障害が
残って
日常的なたんの
吸引や
人工呼吸器などが
欠かせなく
なる「
医療的ケア
児」も
増加し、
おととしの
推計では
全国で2
万人を
超えています。
保護者からは「子どものケアに追われて、きょうだいの育児に手が回らず、仕事との両立もできない」などと支援を求める声が出ていました。
こうした中、厚生労働省は、障害者に福祉サービスを提供する事業者に支払う報酬を来月、3年ぶりに改定するのに合わせて、全体の報酬を0.56%引き上げ、医療的ケア児への支援も強化する方針です。
これまで施設からは、医療的ケア児を受け入れてもほかの障害児と報酬が変わらず、採算が取れないといった声が出ていたことから、障害のある子どもを日中に預かる「通所サービス」について、医療的ケア児に特化した区分を新たに設けます。
施設には、子どもに必要なケアの程度に応じて看護職員を配置するよう求め、配置した人数などに応じて報酬を上乗せします。
また、看護職員の配置が難しい小規模な事業所のために、医療機関から看護職員の派遣を受けた場合の報酬も大幅に加算し、例えば医療的ケア児1人を半日まで預かった場合の報酬は5000円から8000円に引き上げます。