チェコの大富豪として知られるペトル・ケルナー氏(56)が、米アラスカ州でのヘリコプター事故で死亡した5人に含まれていたことが分かりました。同氏が共同創業者を務めるチェコの投資会社、PPFが29日に声明で明らかにしました。
ケルナー氏は1991年にPPFの設立に携わり、共産主義体制崩壊後のチェコ経済の民営化に参加ました。同氏はPPFの株式の99%近くを保有。同社ウェブサイトによると、PPFは世界の20社以上に関する投資事業を手掛けています。
ケルナー氏の純資産額は157億ドル(約1兆7000億円)で、ブルームバーグ通信の長者番付に名前が載る唯一のチェコ人でした。
アラスカ州警察の発表によると、事故ではケルナー氏のほかヘリコプターの操縦士を含む4人が死亡。乗客1人が重傷となっているが、現在の容体は安定しています。