南米チリ北部で栄えた古代文明は、約500キロも離れたアマゾン地方からアンデス山脈を越えてオウムやインコを輸送し、くちばしを大きく開いた姿でミイラにしていました。米ペンシルベニア州立大学が29日、そんな調査結果を発表しました。
発表によると、チリのアタカマ砂漠からは、同地に生息していないオウムやコンゴウインコの羽毛やミイラが見つかっています。オウムの多くは死後にミイラにされていて、口を大きく開いて舌を突き出した姿のミイラや、まるで飛んでいるかのように羽を広げた姿のミイラもありました。
研究チームはこれについて、オウムが人の言葉をまねる能力に関係した儀式の一部だった可能性があると推測しています。