福島県からスタートした東京オリンピックの聖火リレーは、愛知県から全体の7番目として三重県に引き継がれ、7日と8日の2日間で県内12の市と町をまわります。
7日は四日市市の四日市公害と環境未来館前で出発式が行われ、桑名市出身でマラソンでロサンゼルス大会から2大会連続でオリンピック代表を務めた瀬古利彦さんのトーチに聖火がともされたあと、リレーがスタートしました。
瀬古さんは周囲の人たちに手を振りながら、ゆっくりと走って聖火を運んでいました。
走り終えた瀬古さんは「7月23日の東京オリンピックの開会式でともされる火を想像して走った。コロナ禍で国民全体に閉塞感(へいそくかん)がある。聖火の火でコロナを吹き飛ばしてもらいたい、皆さんが元気をもらってほしい」と話していました。
沿道では、新型コロナウイルスの感染対策として、観客が密集状態にならないよう、大会ボランティアが「密を避けよう拍手で応援!」などと書かれたプラカードを掲げるなどして注意を呼びかけていました。
聖火リレーを見た地元の女性は「一生に1度の聖火リレーで地元のスターの瀬古さんが走る姿を見ることができてよかった」と話していました。
三重県の実行委員会などは、感染対策として沿道の観客が密にならないようインターネットによるライブ中継で応援するよう呼びかけています。
聖火は津市や伊勢市の伊勢神宮周辺などを巡って、ゴールの伊勢市の県営総合競技場を目指します。