ベルギー税関が米国産のビール「ミラー・ハイライフ」に付けられた「ビールのシャンパン」というキャッチフレーズを不適切と判断し、このほど2352缶を廃棄処分した。
このキャッチフレーズをめぐっては、「シャンパン」という用語はフランス・シャンパーニュ地方の伝統的な製法でつくられたスパークリングワインにしか使うことができないとして、業界団体のシャンパーニュ委員会が苦情を申し立てていた。
真のシャンパンの製造に使用できるのは、シャルドネ種、ピノノワール種、ピノムニエ種のブドウのみとされている。
このためシャンパーニュ委員会は、保護された呼称が侵害されたとしてミラー・ハイライフの廃棄を求めた。
今回廃棄されたビールはドイツに輸出される予定だったが、今年2月、ベルギーのアントワープ港で足止めされて、4月17日に廃棄された。