中国の
習近平国家主席とウクライナのゼレンスキー
大統領は26
日、ロシアによるウクライナへの
軍事侵攻後、
初めて電話で
会談しました。
習主席は
中国政府の
特別代表をウクライナ
などに
派遣する
考えを
示し、
和平交渉の
仲介役として
具体的な
成果につなげられるかが
焦点です。
中国外務省によりますと、電話会談で習近平国家主席は「中国はウクライナと協力し、できるだけ早い停戦や平和の回復のために努力する」と述べ、仲介役として建設的な役割を果たす姿勢を強調しました。
その上で、中国政府の特別代表をウクライナなどに派遣する考えを示しました。
これに対し、ゼレンスキー大統領はみずからのSNSで、会談が1時間にわたったことを明らかにし「ウクライナにとって公正で持続可能な平和を確立するためどのように協力できるか協議した」と述べました。
そして「平和は国際法の原則と国連憲章の尊重に基づき公正で持続可能でなければならない。領土を妥協する平和はありえない」と述べ、ロシアが掌握している東部や、一方的に併合した南部のクリミアを譲ることはないと強調しました。
両首脳による会談はおととし7月以来で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻後は、初めてです。
習主席は先月ロシアを訪問し、プーチン大統領と首脳会談を行うなど和平交渉の仲介に意欲を示していて、具体的な成果につなげられるかが焦点です。
ゼレンスキー大統領「長く合理的な会談だった」
ゼレンスキー
大統領は26
日に
新たに
公開した
動画で
中国の
習近平国家主席との
会談について「
主にどのようにして
平和を
回復するかについて
意見を
交換した。
長く、
合理的な
会談だった」と
述べました。
そして「両国はともに国家の主権や領土の保全、安全保障のルールを順守することに関心を持っている」とした上で中国の国際社会での影響力を利用して和平に向けた土台作りが進むことに期待を示しました。
ロシア外務省「中国側の対応を評価」
ロシア
外務省のザハロワ
報道官は26
日声明を
発表し「われわれは
中国側が
交渉のプロセスの
確立に
向けて
努力する
用意が
あることを
認識している。
中国外務省がことし2
月24
日に
示した
立場とわれわれの
アプローチは
広く
一致している」として、
中国側の
対応を
評価する
姿勢を
示しました。
一方で「これまでのところ、キーウの政権はウクライナ危機の政治的かつ外交的な解決を拒否している。ワシントンに支配されている操り人形たちが平和への呼びかけに応じることはほとんどない」として、ゼレンスキー政権を非難しました。
米ホワイトハウス 歓迎も注視する考え示す
アメリカ・ホワイトハウスのカービー
戦略広報調整官は26
日、
記者団に対し「
習主席や
中国当局がウクライナの
考えを
知ることは
重要であり、
よいことだと
思う」と
歓迎しました。
一方でカービー調整官は「会談が有意義な平和への一歩や提案につながるかどうかは現時点ではわからない」と述べて注視していく考えを示しました。
そのうえで「われわれは平和につながるいかなる取り組みも歓迎する。その平和は持続的で信頼できるものでなくてはならず、ゼレンスキー大統領やウクライナ国民が賛同するものでないかぎりそうはならないと思う」と強調しました。
銀河団中心部の高温ガスの流れ 国際研究グループが詳細観測
多くの銀河が集まる「銀河団」の中心部にある高温ガスの流れを詳しく観測することに、JAXA=宇宙航空研究開発機構などの国際研究グループが成功しました。研究グループは、銀河団が衝突や合体を経て膨張していく過程を示す証拠で、さまざまな天体の進化を理解する上で重要な手がかりとなるとしています。
Source: NHK
Feb 17, 2025 04:02