アメリカ空軍の輸送機CV22オスプレイは乗組員8人を乗せて、先月29日、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。
アメリカ空軍特殊作戦司令部は5日、声明を発表し、アメリカ軍はこれまでの捜索・救難活動から捜索・収容活動に移行したと明らかにし、今後は、行方不明になっている乗組員の遺体の収容と機体の回収に力を入れるとしています。
理由については、乗組員の生存が見込まれないためだとしています。
声明によりますと、乗組員8人のうち、これまでに3人の遺体が収容されたほか、海中で別の3人が遺体で見つかっていて収容作業が進められていますが、残る2人はまだ見つかっていません。
アメリカ空軍は声明の中で「われわれは、自衛隊や海上保安庁、屋久島のボランティアの人たちが捜索活動などを支援してくれていることに心から感謝したい」としています。
バイデン大統領「国全体が悲劇的な犠牲を悼んでいる」
オスプレイの墜落事故についてアメリカのバイデン大統領は5日、声明を発表し「先週、定期的な訓練中に軍用機が墜落し8人の兵士が犠牲になったことを知り、心を痛めてきた。それ以来捜索と救助に集中してきたが、1週間にわたる大規模な活動のあと、きょう終了した。われわれの国全体がこの悲劇的な犠牲を悼んでいる」としました。
また「捜索と救助、それに現在進められている収容活動を支援してくれている日本政府に感謝している」と謝意を示しました。