自民党安倍派の
政治資金パーティーをめぐる
問題を
受けて、
安倍派幹部の1
人、
世耕参議院幹事長は
記者団に対し辞表を
提出したことを
明らかにしました。
これにより、安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員が、いずれも閣僚や党幹部の役職を退くことになります。
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、世耕参議院幹事長側は、みずからが所属する安倍派からキックバックを受け、政治資金収支報告書に収入として記載していない疑いがあることがわかっています。
こうした中、世耕氏は14日午後、国会内で記者団に対し、自民党の関口参議院議員会長に参議院幹事長としての辞表を提出したことを明らかにしました。
その上で「国民の大きな政治不信をじゃっ起している状況を真摯に受け止め、政治的にしっかりけじめを付ける必要があると判断した」と述べました。
また記者団が議員辞職する考えはあるか質問したのに対し「考えていない」と述べました。
世耕氏は参議院和歌山選挙区選出の当選5回で61歳。
NTTで報道担当課長などを務めた後、1998年の参議院和歌山選挙区の補欠選挙で初当選しました。
亡くなった安倍元総理大臣に近かったことで知られ、これまでに経済産業大臣や官房副長官などを歴任し、2019年からは自民党の参議院幹事長を務めています。
また、安倍派では会長不在の状態が続く中、意思決定にあたる「常任幹事会」のメンバーを務めています。
これにより、世耕氏のほか、萩生田政務調査会長、松野官房長官、西村経済産業大臣、高木国会対策委員長の安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員が、いずれも閣僚や党幹部の役職を退くことになります。