会見で語ったドジャース入りを決断した理由や来シーズンの決意、そして古巣エンジェルスへの思いなど、大谷選手が語ったすべてをノーカットでご覧ください。
※動画は25分48秒
(データ放送ではご覧になれません)
大谷選手会見全文(数字はタイムコード)
あいさつ
皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。まず最初にこのような機会をいただき、今回選手としての自分を信じてくださったドジャースのチームの皆さん、特にウォルターオーナー、フリードマン編成本部長、カステン球団代表、ゴームスゼネラルマネージャー、ロバーツ監督、この5人には本当に感謝しています。ありがとうございます。
エンジェルスのファンヘ
そして私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンジェルスの皆さん。本当に今振り返ってもすばらしく大切で忘れられない、そんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました。また今回のFAに際しまして、本当に多くの方とお話をさせていただきました。他の球団も含めた球団関係者のすべての皆さんに心より感謝申し上げます。
ドジャースに入った心境について
明確な勝利を目指すビジョンと豊富な球団の歴史を持つ、このドジャースの一員になれることを心よりうれしく思うと同時に、今すごく興奮しています。
日本のファンヘ
最後に、日々お世話になっているエージェントのネズ・バレロ(代理人)はじめ、CAA(代理人事務所)の皆さん、そしていつも遠く日本から温かい声援を送ってくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。きょうは質疑応答を交えながら、そうした方々に少しでも日々の感謝の気持ちを伝えられたらなと思っています。よろしくお願いします。
ドジャースの帽子をかぶり記念撮影
通訳の水原一平さんとも記念撮影
《質疑応答》
Q.ドジャース入りをいつ決めたのか。また何が要因だったのか?
A.ドジャースにお願いしますという、契約をしますという決断を伝える前の日の夜というか、発表したのが次の日のお昼なのでその前の晩ですね。決断理由に関しましては、これが1つというわけではなくて、本当に交渉させて頂いたすべての球団の皆さんと話をさせていただいて、本当にどの球団もすばらしかったですし、ただ、何球団誘いをいただいても答えられる、イエスと答えられる球団は1つしかないので、そこに対して、自分が最終的にここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った結果かなという感じはします。
Q.報道陣の数をみてプレッシャーはないか?
A.うれしく思うと同時に、報道陣しかきょうはいないと聞いていたので、予想より多くてちょっと今はびっくりしています。
Q.2回目のひじの手術はトミー・ジョン手術なのか?
A.最初の段階でどういう手術になるのかっていうのを、ドクターも含めて、どういう風になるのかっていうのを決めなきゃいけなかったので、発表の段階でそれがまず決まっていなかったのが1番かなと思います。
ただ術式が違かったりというか、前回とはまた違うので、そこをどういう風に表現するかっていうのは僕はもちろん専門外なところではあるので、そこはドクターの方が詳しいかなと思います。
Q.年俸のほとんどを後払いにした理由は?
A.そうですね。もともと後払いっていうのは、どの選手も大型契約になると付くものではあるので、そのパーセンテージに関しては、あとは選手に一任するというところではありますし、そこを含めて自分が今、受け取れる金額を我慢してペイロール(=支払い方法)に柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然、後払いでいいです、というのが始まりですかね。
他球団の契約に関しては今もほかの選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名だったりとか、交渉の内容に関してはあんまり言うことができないというのが、この場で言うことができないっていうのはあるかなと思います。
Q.優勝目指すことがドジャースに決めた理由か?
A.僕自身の優先順位はもちろん契約形態からわかるように、一番上のところではあるので。野球選手として、あとどれぐらいできるかっていうのは、正直誰も分からないですし。勝つことっていうのが僕にとって今一番大事なことかなと思います。
Q.何球団の中からドジャースを選んだか?
A.何球団というのを僕の口からここで言っていいのか、ちょっと分からないので、そこは差し控えさせていただくというのと、まあ先ほども言ったとおり、ドジャースがこれを持っているからというよりかは、そうですね。何て言うんですかね。
心に残っている言葉として、オーナーの方、ウォルターさんも含めて『この10年間ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だとは思ってない』っていうことはおっしゃられていたので、それだけ勝ちたいという意思がみんな強いんだなというのは心に残ったかなと思います。
Q.勝つために一番必要なことは何か?
A.一番大事なのはやっぱり全員が勝ちに、同じ方向を向いていることが大事だと思うので、オーナーグループもそうだし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメート、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっていることが一番大事かなと思います。
Q.世界一の選手になるためのビジョンについては?
A.まず優勝することを目指しながら、そのところで欠かせなかったと言われる存在に、まずはやっぱりなりたいですし。そういう期待を込めた契約だと思うので、そこの期待に応えられるように今後も全力で頑張っていきたいなと思っています。
Q.飼っている犬の名前は?
A.「デコピン」というんですけど、こっちの人は発音的に難しいというか、もとの名前が「ディコイ」というので、こっちの人には呼びやすい「ディコイ」と紹介しています。
Q.バッターに専念する来シーズンに向けては?
A.バッティングのほうは、今はもう素振りを始めているので、おおむね予定どおりにきている、若干早いぐらいの感じで来ているので、十分に開幕に間に合うんじゃないかなと思うので、スプリングトレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができていれば、開幕に十分間に合うんじゃないかなという感じはしますね。(犬の名前の)由来に関しては、さっきも言いましたが、もともと「ディコイ」という名前があったので、それに近い感じで選びました。
Q.エンジェルスに入団した時と今、心境の違いは?
A.全体的な気持ちは変わっていないですね。常に挑戦したいなと思っていますし、ここに『ドジャースでお世話になる』と決めたあとも、そこに対してのチャレンジだと思っているので。ただ来るということは去るチームもありますし、日本でいえば(日本ハム)ファイターズでしたし、今回エンジェルスを去りましたけど、そこの寂しさというのもやはり心の中にあるのは事実かなと思います。
みんなが同じ方向を向いているというのが大事だと思っているので、ドジャースに入団すると同時に、メインのお二方と契約するという形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになる、そういう契約かなと思います。
Q.ドジャースのファンの印象については?
A.そうですね。僕は今回入団してから知ることが多いんだろうなと思いますし、今のところはメジャーリーグでプレーして、各球場も行っていますけど、こういうファンの方、各チームのファンの方がこういう気質なんだなっていうのは感じますし、やっぱり野球に対して熱狂的だなというか。
エンジェルスタジアムに関してもそうですけど、毎回青いユニフォームを着た方々がいっぱい球場にいらっしゃるので、そういうのを見るとやっぱり熱があるなという、ファンの方に熱があるなっていうのを感じています。