米テック企業のアマゾンが13日、さまざまな商品を20ドル(約3000円)以下で販売する新しいサービスを立ち上げた。「SHEIN(シーイン)」や「Temu(テム)」「TikTok(ティックトック)ショップ」といった中国系のネット通販に対抗する。
アマゾンはモバイルアプリ内に「アマゾン・ホール」と呼ばれるコーナーを新たに設けた。アクセサリーや家庭用品、衣料、電子機器などを扱っている。
アマゾン・ホールは中国系のネット通販に対抗する位置づけ。調査会社グローバルデータによれば、中国系の通販サイトは、安価な製品を求めるコスト意識の高い買い物客によって、米国で急速に成長している。
グローバルデータによれば、アマゾンのメインサイトは金額に見合った価値を提供するという優れた評判があるものの、品ぞろえが幅広いため、日常的に低価格で購入できる主要な場所とはみなされていないという。
アマゾンによれば、アマゾン・ホールの商品の「大部分」は10ドル未満で、1ドル未満のものも売られているという。
ただし、商品が届くまでに1~2週間かかる場合もあるという。また、送料が無料になるのは25ドルを超える注文をしたときだけで、25ドル以下の場合は3.99ドルの追加料金が発生する。受け付ける返品も3ドル以上の商品に限られる。