北方領土問題でロシア
側が
日本を
けん制する
発言をしていることについて、
河野外務大臣は、11
日の
記者会見で
見解を
問われましたが、
記者の
質問を
繰り返し
無視する
一幕がありました。
河野大臣には、
交渉に
向けた
環境を
整えるねらいが
あるとみられますが、
質問そのものに
応じない
姿勢には
批判が
出ることも
予想されます。
北方領土問題をめぐって、ロシアのラブロフ
外相は、
第2
次世界大戦の
結果、
北方領土はロシアの
領土となったことを
日本が
認めない
以上、
交渉は
進められないと
日本側を
けん制した
ほか、トルトネフ
副首相も、
強い姿勢で
交渉に
臨むと
強調しています。
こうした発言について、河野外務大臣は、11日の記者会見で、記者団から見解を問われたのに対し、「次の質問をどうぞ」と4回にわたって繰り返し述べ、質問には、一切答えませんでした。
そして、記者団が「公の場での質問に対し、そうした答弁は不適切ではないか」とただすと、「交渉に向けての環境をしっかり整えたい」と説明しました。
河野外務大臣は、政府の方針を交渉の場以外で発信することは、よけいな臆測を呼び、交渉のためにならないなどとして、国会でもたびたび発言を控えることに理解を求めていて、今回の対応も、そうしたねらいがあるとみられますが、質問そのものに応じない姿勢には批判が出ることも予想されます。