インスタ映はえで注目ちゅうもく!？「丸まる型がたポスト」復活ふっかつの動うごき広ひろがる

ところが、いま丸まる型がたのポストを新あらたに設置せっちする動うごきが各地かくちに広ひろがっています。

山形やまがた県けん鶴岡つるおか市しの出羽でわ三山さんざん神社じんじゃでは２に年ねん前まえ、丸まる型がたポストが鳥居とりいの側がわに設置せっちされました。インスタグラムなどでポストと神社じんじゃの写真しゃしんを投稿とうこうしてもらい観光かんこう客きゃくの増加ぞうかにつなげるねらいがあります。

鳥取とっとり県けん岩美いわみ町まちの東浜とうのはま駅えきも、寝台しんだい列車れっしゃの停車ていしゃ駅えきに選えらばれたのをきっかけに、列車れっしゃと同おなじ深ふかい緑色りょくしょくの丸まる型がたポストを設置せっちしました。投とうかんすると地元じもとの風景ふうけいをあしらった消印けしいん（けしいん）が押おされて配達はいたつされ、町まちの小ちいさなシンボルにしようと考かんがえたということです。

色いろを塗り替ぬりかえる丸まる型がたポストは宮崎みやざき市しの青島ちんたおにもあり、黄色きいろい丸まる型がたポストが若者わかものや家族かぞく連づれに人気にんきの撮影さつえいスポットになっています。この地域ちいきは「古事記こじき」で男女だんじょが恋文こいぶみを交かわした場所ばしょとされていて、縁結えんむすびのスポットになるよう「幸しあわせの黄色きいろいポスト」と名付なづけられました。

こうした丸まる型がたポストは郷土きょうど資料しりょう館かんなどにあったものを再さい利用りようしたり、他たの地域ちいきにあるものを譲ゆずってもらったりして設置せっちしているということです。

丸まる型がたポストの魅力みりょくについて、撮影さつえいを続つづけて18年ねんになる名古屋なごや市しの写真しゃしん家か、庄司しょうじ巧たくみさんは「丸まる型がたポストはよく見みるとベレー帽ぼうをかぶった人ひとの顔かおに見みえてくる。丸まるみがあって愛あいくるしさがある。人ひともそうですけれど角かくが立たつより丸まるみがあったほうが親したしみを感かんじるんです」と話はなしていました。

東京とうきょう 小平こだいら「丸まるいポストのまち」でＰＲぴ-あ-る

丸まる型がたポストをまちのシンボルにしようという動うごきもあります。

東京とうきょう 小平こだいら市しは、今いまも使つかわれている32の丸まる型がたポストを含ふくめて37の丸まる型がたポストが残のこっていて、「丸まるいポストのまち」としてＰＲぴ-あ-るしています。

中なかには住民じゅうみんグループが市しに寄贈きぞうした、大おおきさが日本一にっぽんいちとされる丸まる型がたポストもあります。

水道すいどう管かんなどで使つかわれるコンクリート製せいの管かんや中華ちゅうか鍋なべなどから作つくられ、高たかさおよそ２にメートル80センチ、最大さいだいの直径ちょっけいがおよそ80センチで、通常つうじょうのものの２に倍ばい以上いじょうの大おおきさです。

投とうかん口ぐちは上段じょうだんと下段げだんの２にか所かしょにあり、中なかには肩車かたぐるまをしてもらって上段じょうだんから年賀状ねんがじょうを投とうかんする子こどももいました。

年賀状ねんがじょうの投とうかんに訪おとずれた男性だんせいは「丸まる型がたのポストは形かたちが親したしみやすい。まちのシンボルとして残のこり続つづけてほしい」と話はなしていました。

製作せいさくに携たずさわった住民じゅうみんグループの小しょう田倉たくら格かくさんは「丸まる型がたポストにはノスタルジックな雰囲気ふんいきがあり、人ひとを和なごませることができる魅力みりょくがあると思おもう。丸まる型がたポストを通をとおして小平こだいら市しを知しってもらいたい」と話はなしていました。

丸まる型がたポストは「生き物いきものに通つうじるデザイン」

丸まる型がたポストについて、デザインが人ひとの心理しんりに及およぼす影響えいきょうを研究けんきゅうしている千葉ちば大学だいがくの日比野ひびの治雄はるお教授きょうじゅは「丸まるみを帯おびたデザインは『生き物いきもの』にも通つうじる。穏おだやかで優やさしく、親したしみやすい印象いんしょうを見みた人ひとに与あたえる。また懐なつかしいイメージのデザインに加くわえ、希少きしょう性せいから来くる新鮮しんせんさやもの珍ものめずらしさが、若わかい人ひとにも『おもしろい』ものという印象いんしょうを与あたえているのではないかと思おもう」と話はなしていました。