9日午前10時半ごろ、高知市本町にある立体駐車場のビルの解体工事現場で、3階部分のコンクリートの床が崩れ落ちました。
解体工事を行っていた業者によりますと、コンクリート片などは2階の空洞部分を抜けて1階まで落下し、止まっていたトラックの荷台が押しつぶされました。
現場ではおよそ10人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。
当時、崩れ落ちた床の上には解体工事で出たコンクリートのがれきが積み上げられ、それを重機で移動させていたということです。
現場の隣にあるNHK高知放送局では、ゴーッという大きな音とともに数秒間揺れを感じ、放送局に設置されたNHKの震度計も揺れを感知しました。
現場近くの飲食店で働く女性は「音がすごくて何があったのかと思いました。揺れたので地震だと思い怖かったです」と話していました。
現場は高知市の中心部でマンションや商店が立ち並ぶ場所です。
この建物を所有する地元の金融機関によりますと、建物は昭和46年に建設されましたが、数年前から使われておらず、老朽化のため去年6月から来月末までの予定で解体工事が行われていました。