政治的な
混乱が
続く南米ベネズエラのマドゥーロ
大統領は、
テレビの
インタビューで、
ヨーロッパなどが
求めている
大統領選挙の
やり直しについて
拒否する
考えを
示しました。
南米のベネズエラでは、
独裁を
続けるマドゥーロ
大統領に
反発し、
暫定大統領への
就任を
表明したグアイド
国会議長が
アメリカの
支援を
受ける一方で、
中国やロシアがマドゥーロ
大統領を
支持し、
国際社会を
巻き込んで
混乱が
広がっています。
こうした中、マドゥーロ大統領は3日までにスペインのテレビのインタビューに応じ「ベネズエラには1人の大統領しかいない。もう1人いるというのは幻だ」と述べました。
そのうえで、ヨーロッパなどが求める大統領選挙のやり直しについて「去年5月に正式な選挙を終えている。ベネズエラは独立国家であり、いかなる国の干渉も受けない」として拒否する考えを示しました。
また、アメリカについては「ベネズエラをイラクやリビアのようにしようとしている。もし攻めてきたら、ベネズエラを守らなければならない」と述べて、軍事的な介入も排除しない考えを示すトランプ大統領をけん制しました。
一方、グアイド国会議長に対し「外国の操り人形となって国を破壊することはやめるべきだ」と述べて、今後、法律に基づいて処分されるという見通しを示しました。
マドゥーロ大統領は強気の姿勢を崩していませんが、ベネズエラでは、グアイド国会議長が今月12日にも大規模な反政府デモを呼びかけていて、混乱が広がっています。