Japanese News: 解剖後男児の頭にレジ袋葬儀会社に賠償命令神戸地裁

解剖かいぼう後ご男児だんじの頭あたまにレジ袋ぶくろ葬儀そうぎ会社かいしゃに賠償ばいしょう命令めいれい神戸こうべ地裁ちさい

Feb 5, 2019 18:02

Furigana

生後せいご５ごか月かげつで亡なくなった男の子おとこのこの遺体いたいを搬送はんそうする際さいに頭あたまにレジ袋ぶくろをかぶせた葬儀そうぎ会社かいしゃに対にたいして両親りょうしんが損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、神戸こうべ地方ちほう裁判所さいばんしょは「遺体いたいの処置しょちにあたり礼れいを失しっしないように注意ちゅういする義務ぎむを怠おこたった」などとして葬儀そうぎ会社かいしゃに66万まん円えんの支払しはらいを命めいじました。おととし、兵庫ひょうご県けん丹波たんば市しの北野きたの正ただし己おのれさんと恵めぐみさん夫婦ふうふの次男じなんで生後せいご５ごか月かげつだった正弥まさやちゃんが自宅じたくで突然とつぜん亡なくなり司法しほう解剖かいぼうされました。

その後そのご、警察けいさつの委託いたくを受うけた神戸こうべ市内しないの葬儀そうぎ会社かいしゃが正弥まさやちゃんの遺体いたいを搬送はんそうする際さい、頭あたまにコンビニエンスストアのレジ袋ぶくろをかぶせていたことから、両親りょうしんは「遺体いたいをぞんざいに扱あつかわれ精神せいしん的てきな苦痛くつうを受うけた」と訴うったえて、葬儀そうぎ会社かいしゃに220万まん円えんの賠償ばいしょうを求もとめていました。

一方いっぽう、葬儀そうぎ会社かいしゃは「警察けいさつから事前じぜん連絡れんらくがなく急きゅうきょ、駆かけつけたが、病院びょういんにあった遺体いたいを包つつむための袋ふくろが大おおきすぎたため使用しようした」などと説明せつめいしていました。

５ご日にちの判決はんけつで、神戸こうべ地方ちほう裁判所さいばんしょの山口やまぐち浩司こうじ裁判官さいばんかんは「会社かいしゃの従業じゅうぎょう員いんは、常つね日頃ひごろから備品びひんを確認かくにんすべきで、病院びょういんに行いく途中とちゅうで調達ちょうたつすることなどもできた。安易あんいな考かんがえでレジ袋ぶくろを使用しようしたと言いうほかない。遺体いたいの処置しょちにあたり、礼れいを失しっしないように注意ちゅういする義務ぎむを怠おこたった」などと指摘してきして葬儀そうぎ会社かいしゃに66万まん円えんの支払しはらいを命めいじました。

母親ははおや「亡なくなった人ひとには尊敬そんけいの念ねんを」

男の子おとこのこの母親ははおやの北野きたの恵めぐみさんは記者きしゃ会見かいけんで「精せいいっぱい生いきて亡なくなった人ひとには尊敬そんけいの念ねんを込こめて対応たいおうしてもらいたい。二度にどとこんなことがないよう願ねがうばかりです」と話はなしました。一方いっぽう、葬儀そうぎ会社かいしゃを運営うんえいする「平安へいあん」は「判決はんけつ文ぶんを見みていないのでコメントできません」としています。