ベトナム最大級さいだいきゅうの靴くつメーカーが従業員約じゅうぎょういんやく6千人せんにんの削減さくげんを決きめた。世界的せかいてきなインフレを受うけて、欧州おうしゅうや米国べいこくの消費者しょうひしゃの購買意欲こうばいいよくが縮小しゅくしょうしていることを受うけての削減さくげんだという。

　報道ほうどうによると、従業員じゅうぎょういんの解雇かいこを発表はっぴょうしたのは、台湾企業傘下たいわんきぎょうさんかの靴くつメーカー「PouYuen　Vietnam」。ナイキやアディダスなどの靴製品くつせいひんの製造せいぞうを手てがけており、約やく5万人まんにんの従業員じゅうぎょういんがいるという。

　ベトナムは衣料品いりょうひんや靴くつ、家具かぐで世界最大せかいさいだいの輸出国ゆしゅつこくの一ひとつだが、世界規模せかいきぼで節約意識せつやくいしきが高たかまった。そのあおりを受うける形かたちで、終身雇用契約しゅうしんこようけいやくを結むすんでいた従業員約じゅうぎょういんやく6千人せんにんを来月末らいげつまつから解雇かいこしていくという。地元じもとメディアは「1996年ねんに同社どうしゃがホーチミンで開業かいぎょうして以降いこう、最大さいだいのレイオフ（人員整理じんいんせいり）だ」と報ほうじている。

　同社どうしゃでは2月がつにも約やく3千人せんにんの従業員じゅうぎょういんを解雇かいこし、約やく3千人せんにんの臨時りんじスタッフの契約けいやくが更新こうしんされなかった。昨年さくねんも2万人まんにんの従業員じゅうぎょういんを交代こうたいで有給休暇ゆうきゅうきゅうかにする措置そちを取とっていたという。

　AFPによると、こうした動うごきは同社どうしゃに限かぎらず、ベトナムでは労働需要ろうどうじゅようが低下ていかしており、昨年さくねんは63万人以上まんにんいじょうの労働者ろうどうしゃが失業しつぎょう、もしくは労働時間ろうどうじかんが短縮たんしゅくされたという。