【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（5月10日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる10日にちの動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナ南部なんぶのオデーサにロシア軍ぐんが攻撃こうげき 1人にんが死亡しぼう

ウクライナ南部なんぶのオデーサで9日にち、ロシア軍ぐんによるミサイル攻撃こうげきがあり、ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは1人にんが死亡しぼう、5人にんがけがをしたと伝つたえています。

ウクライナ当局とうきょくが9日にち、SNSに投稿とうこうした動画どうがには、広ひろい範囲はんいにわたって建物たてものが大おおきく壊こわれ、がれきが散ちらばっているのが確認かくにんできます。

オデーサにはこの時とき、EU＝ヨーロッパ連合れんごうのミシェル大統領だいとうりょうがウクライナのシュミハリ首相しゅしょうとの会談かいだんのため滞在たいざいしていました。シュミハリ首相しゅしょうは9日にち、ツイッターに「ミサイル攻撃こうげきによって会談かいだんが中断ちゅうだんされ一緒いっしょに防空ぼうくうごうに避難ひなんした」とミシェル大統領だいとうりょうとともに防空ぼうくうごうの中なかで撮影さつえいしたとみられる写真しゃしんを投稿とうこうしたうえで、ロシアによる攻撃こうげきを止とめる方法ほうほうやウクライナの再建さいけんについて議論ぎろんしたとしています。

アメリカ供与きょうよのりゅう弾だん砲ほうほとんどが現地げんちに到着とうちゃく

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは9日にち、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんとして供与きょうよを決きめたりゅう弾だん砲ほうのほとんどが現地げんちに到着とうちゃくしたと明あきらかにしました。

りゅう弾だん砲ほうは大だい口径こうけいの砲弾ほうだんを敵てきの陣地じんちなどに撃ち込うちこむ兵器へいきで、アメリカが供与きょうよするとしている90門もんのうち85門もん以上いじょうがウクライナ国内こくないに到着とうちゃくしたということです。またこの兵器へいきを使つかう訓練くんれんは310人にん以上いじょうのウクライナ兵へいが終おえたほか、50人にん以上いじょうが訓練くんれん中ちゅうだとしています。さらにウクライナに供与きょうよする攻撃こうげき用ようの無人むじん機き「フェニックスゴースト」の訓練くんれんもおよそ20人にんの兵士へいしが終おえたとしていてアメリカは軍事ぐんじ支援しえんを加速かそくさせています。

「ピュリツァー賞ぴゅりつぁ-しょう」特別とくべつ表彰ひょうしょうにウクライナのジャーナリスト

アメリカの優すぐれた報道ほうどうなどに贈おくられる「ピュリツァー賞ぴゅりつぁ-しょう」の選考せんこう委員いいん会かいは9日にち、通常つうじょうの選考せんこう対象たいしょうとは別べつに、ウクライナのジャーナリストたちを特別とくべつに表彰ひょうしょうすると発表はっぴょうしました。

理由りゆうについて選考せんこう委員いいん会かいのマージョリー・ミラー事務じむ局長きょくちょうは「ウラジーミル・プーチンによる自国じこくへの侵攻しんこうと、ロシアにおけるプロパガンダ戦争せんそうの中なか、勇気ゆうきと忍耐にんたい力りょく、そして真実しんじつの報道ほうどうへの献身けんしんを示しめした」と説明せつめいしました。

さらに「砲撃ほうげきや拉致らち、占領せんりょう、仲間なかまの死しにもかかわらず、彼かれらはウクライナと世界中せかいじゅうのジャーナリストに敬意けいいを表あらわし、恐おそろしい現実げんじつの正確せいかくな映像えいぞうを提供ていきょうする努力どりょくを続つづけた」として、その功績こうせきをたたえました。

米べい国務省こくむしょう報道ほうどう官かんプーチン大統領だいとうりょうの軍事ぐんじ侵攻しんこう正当せいとう化かを非難ひなん

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうが戦勝せんしょう記念きねん日びの式典しきてんでウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを正当せいとう化かしたことについて、アメリカ国務省こくむしょうのプライス報道ほうどう官かんは9日にち、記者きしゃ会見かいけんで「プーチン大統領だいとうりょうとその代弁だいべん者しゃたちは、国民こくみんたちが真実しんじつを知しれば、拒否きょひするような戦争せんそうに納得なっとくしてもらうため、偽にせ情報じょうほうを提供ていきょうし続つづけている」と述のべ、非難ひなんしました。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんも記者きしゃ会見かいけんで「われわれがプーチン大統領だいとうりょうから聞きくべきだった話はなしは、どのように戦争せんそうを終おわらせ、ロシア軍ぐんの部隊ぶたいを撤退てったいさせるのか、そして最終さいしゅう的てきにウクライナをどのように主権しゅけん国家こっかとして尊重そんちょうしていくつもりなのかということだった」と述のべました。

北朝鮮きたちょうせんキム総そう書記しょき “プーチン大統領だいとうりょうに祝電しゅくでん” 朝鮮ちょうせん中央ちゅうおう通信つうしん

北朝鮮きたちょうせん国営こくえいの朝鮮ちょうせん中央ちゅうおう通信つうしんは、キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）総そう書記しょきが9日にち、第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで旧きゅうソビエトがナチス・ドイツに勝利しょうりしたことを祝いわう戦勝せんしょう記念きねん日びに合あわせて、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうに祝電しゅくでんを送おくったと伝つたえました。

この中なかで、キム総そう書記しょきはウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうも念頭ねんとうに「敵対てきたい勢力せいりょくの政治せいじ・軍事ぐんじ的てき脅威きょういと恐喝きょうかつを根源こんげん的てきに除去じょきょし、国くにの平和へいわと安全あんぜんを守まもるロシア人民じんみんの偉業いぎょうに固かたい連帯れんたいの思おもいを届とどける」として、欧米おうべいをけん制けんせいするとともに、プーチン大統領だいとうりょうへの支持しじを表明ひょうめいしました。

そのうえで「戦略せんりゃく的てき、伝統でんとう的てきな親善しんぜん関係かんけいが時代じだいの要求ようきゅうと両りょう国民こくみんの根本こんぽん利益りえきに合あうよう強化きょうか・発展はってんしていくと確信かくしんしている」と強調きょうちょうし、今後こんごの関係かんけい強化きょうかを呼よびかけました。

北朝鮮きたちょうせんは、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうにより国際こくさい的てきな孤立こりつを深ふかめるロシアを擁護ようごする立場たちばを重かさねて表明ひょうめいしていて、核かく・ミサイル開発かいはつを加速かそくし、アメリカへの対抗たいこう姿勢しせいを鮮明せんめいにする中なか、後うしろ盾たてであるロシアとの伝統でんとう的てきな友好ゆうこう関係かんけいをアピールするねらいがありそうです。

ウクライナ市民しみん少すくなくとも3381人にん死亡しぼううち235人にんは子こども国連こくれん

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ8日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも3381人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

このうち、235人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで1810人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1571人にんの死亡しぼうが、それぞれ確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは3680人にんに上のぼるとしています。

ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについては、集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりして統計とうけいに含ふくまれておらず、実際じっさいは大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。

ポーランド軍事ぐんじ侵攻しんこうに抗議こうぎロシア大使たいしに赤あかい液体えきたい

ロシア各地かくちで第だい2次じ世界せかい大戦たいせんの戦勝せんしょう記念きねん日びに合あわせて記念きねん式典しきてんが行おこなわれた9日にち、ウクライナの隣国りんごくポーランドでは旧きゅうソビエト兵へいの墓地ぼちを訪おとずれた現地げんちのロシア大使たいしが、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうに抗議こうぎする人ひとたちから赤あかい液体えきたいをかけられる事態じたいがありました。

液体えきたいをかけられたのは、ポーランドに駐在ちゅうざいするロシアのセルゲイ・アンドレーエフ大使たいしで、第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで従軍じゅうぐんした旧きゅうソビエト兵へいの墓はかに献花けんかするため首都しゅとワルシャワの墓地ぼちを訪おとずれたところ、待ち構まちかまえていた人ひとたちから顔かおなどに赤あかい液体えきたいを投なげつけられました。

待ち構まちかまえた女性じょせいの1人にんは「ウクライナを侵略しんりゃくしている最中さいちゅうに献花けんかしに来くるなんてありえない。私わたしたちはこれ以上いじょう、戦争せんそうをしてほしくない」と話はなしていました。

一方いっぽう、液体えきたいをかけられたアンドレーエフ大使たいしは報道陣ほうどうじんに対にたいし「私わたしは祖国そこくと大統領だいとうりょうに誇ほこりを抱だいている」と述のべました。

この事態じたいを受うけ、ロシア外務省がいむしょうはポーランド側がわに抗議こうぎしたということです。

マリウポリ “アゾフスターリ製鉄せいてつ所しょをロシア軍ぐんが攻撃こうげき”

ウクライナの通信つうしん社しゃなどによりますと、ウクライナ国防省こくぼうしょうの報道ほうどう官かんは9日にち、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリのアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょを、ロシア軍ぐんが攻撃こうげきしていると発表はっぴょうしたということです。

複数ふくすうの戦車せんしゃと迫撃はくげき砲ほうの支援しえんを受うけたロシア軍ぐんの部隊ぶたいが襲撃しゅうげきを試こころみているということで、報道ほうどう官かんは、ロシアのツポレフ長距離ちょうきょり爆撃ばくげき機きが製鉄せいてつ所しょに空爆くうばくを行おこなう可能かのう性せいも「否定ひていできない」と述のべました。