韓国を
訪れている
アメリカのバイデン
大統領は21
日午後、
韓国のユン・ソンニョル
大統領と
首脳会談を
行い、
核・ミサイル
開発を
加速させる
北朝鮮への
対応などについて
意見を
交わす見通しです。
アメリカのバイデン大統領は20日からアジア歴訪の最初の訪問国、韓国を訪れていて、今月10日に就任したユン・ソンニョル大統領と21日午後、首都ソウルで会談する予定です。
会談についてバイデン政権の高官は21日午前、記者団に「バイデン大統領は朝鮮半島の完全な非核化への継続的な関与を再確認するほか、北朝鮮の核開発などによる脅威にどのように対処するかについて話し合う」と述べ、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について意見を交わすと述べました。
また、北朝鮮の国内で新型コロナウイルスによると見られる発熱者が相次いでいることについて「かなり深刻な状況に直面しているようだ。われわれは国際社会と協力して必要な支援を行う用意がある」と述べ、首脳会談でも議題になる可能性があるという認識を示しました。
さらにこの高官は、関係が冷え込んでいる日韓関係について「最も重要な同盟国である2か国の関係が強固でないことは、われわれの利益にならない」と述べた上で、バイデン大統領が関係改善を支持し、両国が受け入れ可能な方法を見いだす必要があるとする立場を打ち出すという見通しを示しました。
北朝鮮 バイデン大統領の韓国訪問に反応示さず
一方、北朝鮮は新型コロナウイルスによるとみられる発熱者が相次ぐ中、21日、朝鮮労働党の会議を開き「全国的な感染状況は次第に抑制され、回復する人が日ごとに増え死者も減っている」として、感染拡大を抑え込んでいると強調しましたが、アメリカのバイデン大統領の韓国訪問については一切反応を示していません。