ロシア軍東部2州の完全掌握ねらい攻勢強める構え - Easy News

ロシア国防省こくぼうしょうは20日にち、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリについて全域ぜんいきを掌握しょうあくしたと主張しゅちょうし、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは拠点きょてんに残のこっていた兵士へいし全員ぜんいんの退避たいひが終おわるという見通みとおしを明あきらかにしました。ロシアは東部とうぶ2州しゅうの完全かんぜん掌握しょうあくをねらって攻勢こうせいを強つよめる構かまえで、徹底てってい抗戦こうせんするウクライナ側がわと激はげしい攻防こうぼうが続つづくとみられます。

ロシアの国防こくぼう省しょうは20日にち、東部とうぶドネツク州しゅうの要衝ようしょうマリウポリでウクライナ側がわの部隊ぶたいが拠点きょてんとしてきたアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょについて、司令しれい官かんを含ふくむ2439人にんが投降とうこうし「ロシア軍ぐんの完全かんぜんな支配しはい下かに置おかれた」としたうえで、ショイグ国防こくぼう相しょうがプーチン大統領だいとうりょうにマリウポリ全域ぜんいきの掌握しょうあくを報告ほうこくしたと発表はっぴょうしました。

これに対にたいしウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは20日にち、公共こうきょう放送ほうそうのインタビューで、製鉄せいてつ所しょに残のこっていた部隊ぶたいについて「彼かれらはみずからの命いのちを救すくうため、軍ぐんの司令しれい部ぶから製鉄せいてつ所しょの外そとに自由じゆうに出でられるというメッセージを受け取うけとった」と述のべ「数すう時間じかんのうちに全員ぜんいんの退避たいひが終おわる」という見通みとおしを明あきらかにしました。

この結果けっか、軍事ぐんじ侵攻しんこうの当初とうしょから激はげしい攻防こうぼうが続つづいてきたマリウポリは、現時点げんじてんで実質じっしつ的てきにロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたとみられます。

ロシア軍ぐんは東部とうぶ2州しゅうの完全かんぜん掌握しょうあくをねらって部隊ぶたいを再さい配置はいちして攻勢こうせいを強つよめるとみられ、ショイグ国防こくぼう相しょうは、2州しゅうのうちルハンシク州しゅうについて「解放かいほうはまもなく達成たっせいされる」と主張しゅちょうしました。

これに対にたいしウクライナ軍ぐんは欧米おうべいの軍事ぐんじ支援しえんを受うけて徹底てってい抗戦こうせんの構かまえで、ウクライナ国防省こくぼうしょうの報道ほうどう官かんは20日にち、「防衛ぼうえい作戦さくせんを展開てんかいし、敵てきに大おおきな損害そんがいを与あたえている」と述のべていて、今後こんごは東部とうぶ2州しゅうの各地かくちで激はげしい攻防こうぼうが続つづくとみられます。

一方いっぽう、ロシアはNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうに北欧ほくおうのフィンランドとスウェーデンが加盟かめいを申請しんせいしたことに強つよく反発はんぱつし、ショイグ国防こくぼう相しょうはヨーロッパ諸国しょこくと国境こっきょうを接せっするロシア西部せいぶの部隊ぶたいを増強ぞうきょうする計画けいかくを明あきらかにしました。

ロシアは、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを加速かそくさせる欧米おうべい側がわを強つよく批判ひはんしており今後こんご、軍事ぐんじ的てきな緊張きんちょうが高たかまることも懸念けねんされます。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「被害ひがい補償ほしょうされる仕組しくみ整備せいびを」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、20日にち、新あらたに公開こうかいした動画どうがで、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうで被害ひがいを受うけた国民こくみん、一人ひとりひとりが補償ほしょうされる仕組しくみが必要ひつようだとして、各国かっこくに協力きょうりょくを呼よびかけました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは「ロシアは、ウクライナで破壊はかいしたものに対にたいして、補償ほしょうを行おこなうべきだ。燃もやされた家いえ、破壊はかいされた学校がっこうや病院びょういん、爆破ばくはされた文化ぶんか施設しせつやインフラ、潰つぶされた事業じぎょうなどに対にたいして補償ほしょうを求もとめる」と訴うったえました。