山岳カメラマンの平賀淳さん米アラスカの山で滑落し死去 43歳 - Easy News

山岳さんがくカメラマンの平賀ひらが淳あつしさん米べいアラスカの山やまで滑落かっらくし死去しきょ 43歳さい

May 24, 2022 17:05

Furigana

山梨やまなし県けん出身しゅっしんでエベレストなど国内外こくないがいの山々やまやまの撮影さつえいを続つづけてきた山岳さんがくカメラマンの平賀ひらが淳あつしさんが今月こんげつ、アメリカのアラスカ州しゅうにある山やまで滑落かっらくし、亡なくなりました。43歳さいでした。

平賀ひらがさんは山梨やまなし県けん甲斐かいの市し出身しゅっしんで、家族かぞくなどによりますと、学生がくせい時代じだいに映像えいぞうや写真しゃしんを学まなび、自然しぜんを舞台ぶたいにタイムを競きそう「アドベンチャーレース」に出場しゅつじょうしていました。

2007年ねんには、登山とざん家かの野口のぐち健けんさんのエベレスト登山とざんにカメラマンとして同行どうこうし、登頂とうちょうの様子ようすを撮影さつえいするなど、世界せかい各地かくちの山々やまやまの撮影さつえいに挑いどみ続つづけてきました。

また、NHKの番組ばんぐみ「グレートトラバース」をはじめ、数多かずおおくのテレビ番組ばんぐみで撮影さつえいを担当たんとうし、映像えいぞうを通をつうじて名めい峰みねや雄大ゆうだいな自然しぜんなどを視聴しちょう者しゃに伝つたえてきました。

平賀ひらがさんは、撮影さつえいのためアメリカのアラスカ州しゅうのデナリ国立こくりつ公園こうえんにある山やま、「ハンター」にチームで登のぼっていて、今月こんげつ17日にちにベースキャンプに戻もどる途中とちゅうで氷河ひょうがの割れ目われめ、クレバスに滑落かっらくしその後そのご、死亡しぼうが確認かくにんされたということです。

平賀ひらがさんの母親ははおやのけ江子こうこさんは「とにかく仕事しごとが好すきで、映像えいぞうで山やまの魅力みりょくを多おおくの人ひとに伝つたえたいという思おもいで仕事しごとをしていました。危険きけんを伴ともなう仕事しごとなのでいつも祈いのっていましたが、今いまでも信しんじられません」と話はなしていました。

平賀ひらがさんの後輩こうはい「撮影さつえいや記録きろくを残のこすことにかけていた人ひと」

平賀ひらが淳あつしさんが亡なくなったことを受うけて、山梨やまなし県けんの韮崎にらさき高校こうこう山岳さんがく部ぶの後輩こうはいで、その後そのごも親交しんこうがあったプロトレイルランナーの山本やまもと健一けんいちさんは「平賀ひらか先輩せんぱいは僕ぼくにとって家族かぞく同様どうようの存在そんざいです。いつも僕ぼくの上うえを行おこなっていて、届とどかない背中せなかを近ちかくで見みさせてもらった。タフでどこへ行いっても切り抜きりぬけてくるだろうと思おもっていたので、訃報ふほうの連絡れんらくを受うけたときは胸むねが張り裂はりさけるのはこのことかと思おもいました」と述のべました。

また、去年きょねん山梨やまなし県けんの県境けんきょうを走はしって1周しゅうするチャレンジを平賀ひらがさんに撮影さつえいしてもらったことを振り返ふりかえりながら「撮影さつえいや記録きろくを残のこすことにかけていた人ひとで、いいところも悪わるいところもすべて撮とっていました。『何なにが起おこるかわからないから』と言いって常つねに全力ぜんりょくでやっている姿すがたが印象いんしょう的てきでした。『いつも心配しんぱいしてくれてありがとう。いつか先輩せんぱいに追おいつきたいよ』と伝つたえたいです」と話はなしていました。

登山とざん家かの野口のぐち健けんさん「非常ひじょうに重おもく受け止うけとめるのに時間じかんかかる」

平賀ひらが淳あつしさんと、長年ながねん、世界せかい各地かくちの山やまを登のぼってきたという登山とざん家かの野口のぐち健けんさんは、電話でんわインタビューで「20年間ねんかん一緒いっしょに登のぼってきたので本当ほんとうに兄弟きょうだいのようでした。ずっと一緒いっしょだったので平賀ひらがさんの死しは非常ひじょうに重おもく、受け止うけとめるのに時間じかんがかかる」と話はなしました。

また、平賀ひらがさんが得意とくいとしていたドローンによる撮影さつえいについて「日本にっぽんで活躍かつやくしている山岳さんがくカメラマンの1人にんだったと思おもう。どんな仕事しごとでも嫌いやな顔かお一ひとつせずに取り組とりくみ、山岳さんがくカメラマンとしての確たしかな地位ちいを築きずいていた」と話はなしていました。

そして、平賀ひらがさんが亡なくなったことについて「平賀ひらがさんは非常ひじょうに慎重しんちょうだったので遭難そうなんするというイメージが持もてなかった。防ふせぎようのない事故じこだったと思おもいます。残のこされた僕ぼくらは平賀ひらがさんの死しを受け止うけとめて、これからも活動かつどうを続つづけていかなくてはいけないと思おもいます」と話はなしていました。