フィリピンで死んだクジラが相次いで海岸に打ち上げられ、専門家が懸念しています。
環境天然資源省によると、南部ミンダナオ島ダバオの海岸で21日、体長18メートルのマッコウクジラの死骸を漁師が発見しました。クジラの体には複数の傷痕があり、海岸に漂着した時には既に死んでいた可能性が高いとしています。
フィリピンの海岸でマッコウクジラの死骸が見つかったのは今年に入ってこれで2度目でした。この1日前にはイスラエルのテルアビブでも若いメスのクジラが打ち上げられました。米フロリダ州のフロリダキーズでは今月に入り、成体のオスと生後間もない赤ちゃんクジラの死骸が見つかっていました。
マッコウクジラは絶滅の恐れがある野生生物を分類した国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危急」に分類され、野生の個体が絶滅するリスクが高いとされています。