▽接種せっしゅした部位ぶいに痛いたみが出でた人ひとは1回かい目めの接種せっしゅ後ごは83.7％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは88.2％、

▽けん怠けんたい感かんが1回かい目めの接種せっしゅ後ごは37.2％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは65.3％、

▽38度ど以上いじょうの発熱はつねつが1回かい目めの接種せっしゅ後ごは0.8％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは15.5％などとなっています。

ワクチンの副ふく反応はんのうに関にかんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんの資料しりょうによりますと、日本にっぽん国内こくないで接種せっしゅを受うけた人ひとで38度ど以上いじょうの発熱はつねつが出でたのは

ファイザーでは1回かい目めの接種せっしゅ後ごは0.9％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは21.3％、

モデルナでは1回かい目めの接種せっしゅ後ごは2.3％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは60.1％と海外かいがいで行おこなわれた臨床りんしょう試験しけんより高たかい割合わりあいとなっています。

これに対にたいし、ノババックスでは18歳さい以上いじょうで

▽接種せっしゅした部位ぶいに痛いたみが出でた人ひとは1回かい目めの接種せっしゅ後ごは34.4％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは59.7％、

▽けん怠けんたい感かんが1回かい目めの接種せっしゅ後ごは25.6％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは49.5％、

▽38度ど以上いじょうの発熱はつねつが1回かい目めの接種せっしゅ後ごは0.4％、2回かい目めの接種せっしゅ後ごは5.7％などと頻度ひんどが低ひくくなっているほか、この臨床りんしょう試験しけんを報告ほうこくした論文ろんぶんでは、まれな副ふく反応はんのう、心筋しんきん炎えんの増加ぞうかは確認かくにんされなかったとしています。

ワクチンに詳くわしい北里きたざと大学だいがくの中山なかやま哲夫てつお特とく任にん教授きょうじゅによりますと、ファイザーやモデルナのワクチンでは、体内たいないに投与とうよされるmRNAそのものやmRNAをくるんでいる脂質ししつの成分せいぶんによって副ふく反応はんのうが現あらわれる一方いっぽう、ノババックスのワクチンでは免疫めんえき反応はんのうを強つよめる「アジュバント」という物質ぶっしつによって炎症えんしょうが引き起ひきおこされて副ふく反応はんのうが現あらわれるということで、この仕組しくみの違ちがいが副ふく反応はんのうの頻度ひんどの違ちがいにもつながっているということです。

臨床りんしょう試験しけんで示しめされた有効ゆうこう性せいについて各社かくしゃの添付てんぷ文書ぶんしょによりますと、

2回かいの接種せっしゅのあと発症はっしょうを予防よぼうする効果こうかは、ファイザーが従来じゅうらいのウイルスに対にたいして95.0％、モデルナが従来じゅうらいのウイルスに対にたいして94.1％で、ノババックスが、アルファ株かぶやベータ株かぶなどが多おおく見みられた時期じきで90.4％だったとしています。

ただ、オミクロン株かぶに対にたいする効果こうかは、どのワクチンでも下さがるとみられています。

ファイザーやモデルナのワクチンでオミクロン株かぶに対にたいする発症はっしょうを予防よぼうする効果こうかは、イギリスの保健ほけん当局とうきょくのデータによりますと、

▽2回かい目めの接種せっしゅから20週しゅうを過すぎると20％程度ていどに下さがりましたが、

▽追加ついか接種せっしゅの2週間しゅうかんから4週間しゅうかん後ごには65％から75％ほどに上あがりました。

また、入院にゅういんを予防よぼうする効果こうかについて、アメリカのCDC＝疾病しっぺい対策たいさくセンターがオミクロン株かぶの時期じきに分析ぶんせきしたところ、

▽2回かい目めの接種せっしゅから2か月かげつまでだと71％、5か月かげつ以上いじょうたつと54％で、

▽追加ついか接種せっしゅから2か月かげつ以内いないは91％、4か月かげつから5か月かげつの時点じてんでは78％でした。

ノババックスのワクチンで、オミクロン株かぶに対にたいして発症はっしょうや入院にゅういんを予防よぼうする効果こうかの分析ぶんせき結果けっかは今いまのところ発表はっぴょうされていませんが、ノババックスによりますと、2回かい目めの接種せっしゅのあと、オミクロン株かぶの働はたらきを抑おさえる中和ちゅうわ抗体こうたいの値ねは従来じゅうらいのウイルスに対にたいする値ねの4分ぶんの1以下いかになっていたということです。

ただ、3回かい目めの接種せっしゅを行おこなうと、2回かい目めの接種せっしゅのあとよりも高たかい水準すいじゅんまで回復かいふくしたとしています。