ウクライナのベレシチュク
副首相は、20
日、
首都キーウで
記者会見しました。
この中で副首相は、ロシア軍が攻勢を強める東部ルハンシク州のセベロドネツクにある「アゾト化学工場」には今も数百人の市民が取り残されているとしたうえで「地下道や地下シェルターがないため、人々は非常に危険な状況だ」と述べ、強い危機感を示しました。
そのうえで、人道回廊の設置を目指したものの、ロシア側に橋を破壊され、避難が難しくなっていると指摘し、赤十字国際委員会や国連と協力して、取り残された人々の意向を尊重しながら、避難の道を探る考えを強調しました。
一方、ロシア軍が掌握したとする南部ヘルソン州について「欧米からの兵器の供与が進むことで、ウクライナ軍が反撃に出て、支配された地域を解放する」と述べ、奪還に強い意欲を示しました。
ただ、ロシア軍がウクライナ軍の反撃を防ぐため、住民を盾にして、避難を妨げるおそれがあると指摘しました。
そのうえで「とりわけ子どもがいる住民は、機会を見つけてクリミアを経由して避難してほしい」と述べ、8年前にロシアが一方的に併合したクリミア半島にまずは避難して、戦闘の巻き添えにならないよう呼びかけました。
ヘルソン州知事「強制的にロシアに協力させられている」
ロシアは8
年前、
一方的に
併合した
クリミア半島に
隣接する、ウクライナ
南部ヘルソン
州について、3
月中旬に
全域を
掌握したと
発表したあと、
支配の
既成事実化を
進めています。
ロシア側が解任したとするラフタ知事は20日、避難先からオンラインの会見を開き「状況は深刻だ。ロシアは戦争が始まってから一度も人道回廊を設置していない。クリミアに向かうことはできるが、そのほかのウクライナ側への移動は完全にブロックされている」と述べ、人々は避難もできず、医薬品などの不足も深刻だと訴えました。
そのうえで「人々は家を突き止められ、脅され、契約を強いられるなどして、強制的にロシアに協力させられている」と指摘し、支配を強めるロシアを強く非難しました。
具体的には、医師や教員などが強制的に働かされたり、雇用契約を結ばされたりしているほか、ロシアに批判的な人物などこれまでに600人以上が拘束されたとしています。
一方で、南部での戦況については「この2週間のうちに、ウクライナ軍はヘルソン州と隣のミコライウ州の境界などで戦術的な成功をおさめた。反転攻勢によってヘルソン州が解放されることを確信している」と述べ、ウクライナ軍の反撃に強い期待を示しました。
ロシア軍支配下の町の住民「ウクライナ側に行けない」
ウクライナ
東部ハルキウ
州で、ロシア
軍の
支配下に
置かれている
町に
住む男性が、NHKの
電話インタビューに
応じました。
応じたのは州都ハルキウの南東の町、チカロフスケに住む60歳の男性で、いまも周辺では戦闘が続いているということです。
男性は「4月の中旬から電気が通じなくなり、ガスも配管が破壊されて止まったままになっている。銀行から現金を引き出すこともできず、お金を借りるには高い利子を払わなければならない」と厳しい生活状況を明らかにしました。
そのうえで「ロシアは通りの先にある住宅に事務所を構え、家の所有者を外に連れ出し、目隠しをしてどこかへ連れ去った。彼らは町の保安の責任者を任命し、人道支援物資を配るためだとして、住民のパスポート番号や住所などの個人情報を集めている」と指摘しました。
そして、ロシア軍の侵攻後、およそ4000人の町の住民のうち3分の1ほどが避難したものの「いまではロシア側にしか向かうことができず、ウクライナ側には行くことができない。閉鎖されたような状況だ」と述べ、ロシアの監視下に置かれている状況を明らかにしました。
ロシア “天然ガス供給量の大幅減は制裁影響”
ロシア
大統領府のペスコフ
報道官は、ロシア
最大の
政府系ガス
会社がドイツ
向けのパイプラインを
通じた
天然ガスの
供給量を
大幅に
減らすと
発表したことをめぐり、ロシアに
科されている
制裁によってパイプラインの
部品がそろわないこと
などが
影響していると
主張しました。
ロシア最大の政府系ガス会社ガスプロムは、ドイツ向けの主要なパイプライン「ノルドストリーム」を通して供給する天然ガスの量を大幅に減らすと発表し、ドイツや、ドイツ経由でガスの供給を受けるフランスなどで警戒感が高まっています。
ペスコフ報道官は20日に発表したコメントで、ロシア側はガスを供給する用意はあるものの、ドイツの会社が手がけるパイプラインの修理が遅れていることや、修理に出したタービンが制裁によって返却されないことが影響していると強調したうえで「これは人為的な危機で、EU=ヨーロッパ連合の手によって作り出されたものだ」として、EU側がみずから招いた事態だという主張を一方的に展開しました。
“ウクライナの穀物輸出妨げはロシアの戦争犯罪” EU上級代表
EUは20
日、ルクセンブルクで
外相会議を
開き、
世界中で
懸念が
高まっている
食料危機などについて
意見を
交わしました。
EUの外相にあたるボレル上級代表は会議の前、記者団に対し「世界の人々が飢えで苦しんでいるときに、ウクライナで何百万トンもの小麦が輸出を妨げられているのは、信じられないことだ。これは真の戦争犯罪だ」と述べました。
また、会議のあとの記者会見でも「ロシアがウクライナの輸出を妨げている。ロシアだ。われわれではない。ロシアだ」などと、何度もロシアを名指しして非難しました。
ロシアは食料安全保障が脅かされている責任は欧米の制裁にあるとする主張を繰り返していて、アフリカの一部の国からもロシアへの制裁が穀物の供給に悪影響を与えているという声が上がっています。
ボレル上級代表はアフリカのすべての国の外相に書簡を送り、EUの制裁はアフリカでの食料危機につながるものではないなどと説明したことを明らかにしました。
ボレル上級代表はロシアとの間で情報戦が行われているという認識を示し、加盟国の外相にもEUの立場について積極的な情報発信を求めたとしています。
「特別なものではなく、ただ日常を取り戻したいだけなんです」
眠れない。食べられない。起き上がれない。言いようのない虚脱感にさいなまれる。そんな状態が、10日間ほども続きました。経営する民宿が被災し、心身の不調を経験した珠洲市の女性がインタビューの途中、ふとこう漏らしました。「何も特別なものではなく、日常を取り戻したいだけなんです。いったい元に戻りつつあるんだろうかって、本当に思います」
Source: NHK
Mar 28, 2024 00:03
マダニ媒介の感染症 SFTSは過去最多 人から人も?【徹底解説】
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Source: NHK
Mar 27, 2024 15:03
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Source: NHK
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Source: NHK
Mar 27, 2024 04:03
【ライブ】「紅麹」問題で小林製薬に行政処分 大阪市が会見
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Source: NHK
Mar 27, 2024 04:03
モスクワのテロ事件 ロシアがウクライナ側の関与主張強める
ロシアの首都モスクワの郊外で起きたテロ事件について、プーチン大統領に続き側近たちもウクライナ側の関与が疑われると相次いで発言しました。プーチン政権はウクライナ侵攻を正当化するためにもこうした主張を一段と強めている可能性もあり、ウクライナ側は関与を否定するとともに反発しています。
Source: NHK
Mar 27, 2024 00:03
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