遠くの物が見えにくくなる近視は、目の表面から奥にある網膜までの「眼軸」の長さと関係があります。国は、小学生と中学生の眼軸を初めて調べました。
明るさや色、形などを感じる網膜までの眼軸が長いと、近視が進んでいることになります。眼軸の長さは、大人の平均で24mmぐらいです。小学校6年生は、平均で男子が24.22mmで、女子が23.75mmでした。大人と同じぐらいになっていました。中学校3年生は、男子が24.61mmで、女子が24.18mmで、もっと長くなっていました。
目の検査をすると、眼鏡などをしないときの視力が1.0より低いのは、小学校1年生の約20%でした。中学校3年生は約60%に増えていました。
専門家は「体が大きくなると、もっと眼軸が長くなる危険があります。スマートフォンなどを見る時間が増えていることと関係があるかを調べたいです」と話しています。