事故から1年となる28日、現場では朝から花を手向けたり、手を合わせたりする人たちの姿が見られました。
子どものころ亡くなった児童と同じ小学校に通っていたという30代の女性は「今もショックでご両親の気持ちを考えると悲しく、きょうは花を手向けにきました。子どもを持つ親として飲酒運転だけはやめてもらいたいです」と話していました。
八街市内では事故のあと通学路の見守り活動が強化されていて、28日朝も警察や学校、それに地域の人たちが交通量の多い交差点などで登校を見守っていました。
この事故では危険運転致死傷の罪に問われたトラックの運転手にことし3月、懲役14年の判決が言い渡され、その後、確定しています。
全国の通学路の点検で対策が必要とされた危険な箇所7万6000か所のうち、対策が講じられたのは6割となっています。 それによりますと、事故を受けた通学路の全国点検で対策が必要とされた危険な箇所7万6404か所のうち、ことし3月までに対策が講じられたのは59%でした。 具体的には、 ▽見守り活動や安全教育など学校や教育委員会によるソフト対策が必要なおよそ4万か所については89%で、 ▽信号機の設置や速度規制など警察による対策が必要なおよそ1万7000か所については67%で、 対策が講じられています。 一方、歩道の整備や防護柵の設置など道路管理者によるハード対策が必要なおよそ4万か所については、土地の取得など調整に時間がかかっているなどの理由から42%となっています。 都道府県別にみると、徳島県では85%、北海道が79%となった一方、富山県では25%、佐賀県が31%となっています。 事故が起きた千葉県は67%でした。 国は来年度末までに対策がおおむね完了するよう引き続き取り組みを進めることにしています。
遺族や被害者家族「現場で速度違反する車が今も ルール守って」
危険な通学路 全国7万6000か所 対策講じたのは6割