しかし、総会そうかいの直後ちょくごに2人にんの選任せんにんに反対はんたいしていた社外しゃがい取締役とりしまりやくが辞任じにんし、東芝とうしばは経営けいえいの混乱こんらんに歯止はどめがかからない状況じょうきょうとなっています。

28日にち、都内とないで開ひらかれた東芝とうしばの株主かぶぬし総会そうかいでは、新あらたな取締役とりしまりやくとして、島田しまだ太郎たろう社長しゃちょうと柳瀬やなせ悟さとる郎ろう副ふく社長しゃちょうのほか、会社かいしゃと対立たいりつが続つづいている“モノ言いう株主かぶぬし”の投資とうしファンドから幹部かんぶ2人にんを受け入うけいれるという、人事じんじ案あんが諮はかられました。

総会そうかいでは採決さいけつの結果けっか、この人事じんじ案あんを含ふくめて会社かいしゃが出だした2つの議案ぎあんがいずれも賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。

ただ、モノ言いう株主かぶぬしから幹部かんぶ2人にんを受け入うけいれることについては、社外しゃがい取締役とりしまりやくの1人にんで弁護士べんごしの綿引わたひき万里子まりこ氏しが反対はんたいの意向いこうを表明ひょうめいしていました。

28日にちの株主かぶぬし総会そうかいでも「取締役とりしまりやく会かいの多様たよう性せいや公平こうへい性せい、それにバランスを満みたしているように見みえないと考かんがえた。大だい株主かぶぬしの投資とうしファンドから取締役とりしまりやくを迎むかえるにあたって、東芝とうしばは合意ごうい書しょを交かわしているが、情報じょうほう管理かんりや潜在せんざい的てきな利益りえき相反そうはんなどの点てんで不十分ふじゅうぶんだと考かんがえた」と反対はんたいの理由りゆうを説明せつめいしました。

綿引わたひき氏しは、28日にちの株主かぶぬし総会そうかいで再任さいにんが決きまりましたが、会社かいしゃによりますと、総会そうかいの直後ちょくごに辞任じにんを申し出もうしでて、受理じゅりされたということです。

東芝とうしばでは、去年きょねん6月つきの総会そうかいでも総会そうかいで選任せんにんされたばかりの取締役とりしまりやくがみずから辞任じにんを申し出もうしでていて、経営けいえいの混乱こんらんに歯止はどめがかからない状況じょうきょうが続つづいています。

一方いっぽう、東芝とうしばは非ひ上場じょうじょう会社かいしゃになることも含ふくめて企業きぎょう価値かちを高たかめる戦略せんりゃくを外部がいぶから募集ぼしゅうしていて、これまでに10の提案ていあんが寄よせられています。

今後こんごは28日にちに選任せんにんされた取締役とりしまりやくのもとで本格ほんかく的てきな選定せんていが進すすめられることになります。