汚職で
摘発された
中国の
地方政府の
元高官の
裁判で20
年あまりの
間に
受け取った
賄賂が
日本円で177
億円に
上ったことが
明らかにされ、
習近平指導部は
汚職の
取り締まりを
強化する
姿勢をアピールしています。
中国の裁判所によりますと、去年、汚職の疑いで逮捕・起訴された内陸部・新疆ウイグル自治区の元副書記、李鵬新被告の裁判が9日行われました。
この中で検察側は、李被告がおととしまでの20年あまりの間に鉱山開発や企業経営などで便宜を図った見返りとして受け取った賄賂は8億2200万人民元あまり、日本円で177億円に上ったと指摘しました。
中国メディアは、これまでの汚職事件の中でも巨額で、巧妙に隠蔽された「新型の腐敗」だと指摘していて、習近平国家主席は今週開かれた会議でこうした汚職の取り締まりを強化する方針を示しました。
また、国営テレビは今週、汚職で摘発された前司法相などが反省の弁を述べるインタビューを連日、放送し、共産党が汚職に厳しく対処している成果だとアピールしています。
香港メディアによりますと、中国では去年1年間で汚職の調査を受けた次官級以上の高官が58人に上り、習主席に近いとされた閣僚や軍の高官なども相次いで失脚する事態となっています。