韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で昨年12月29日に乗客・乗員179人が死亡した旅客機事故で、回収されたフライトレコーダーとボイスレコーダーは機体が胴体着陸する数分前に停止していたことが分かりました。捜査員らが11日に明らかにしました。
機体は胴体着陸後、滑走路上で大破・炎上しました。生存者は2人で、韓国では過去30年近くで最悪の航空機事故となりました。
いわゆる「ブラックボックス」と呼ばれる機体の記録装置からは、当該の済州(チェジュ)航空機が胴体着陸した原因を明らかにする情報が得られると期待されていました。
しかし韓国運輸省は11日、コックピット内のやり取りが記録されているボイスレコーダーも飛行を記録するフライトレコーダーも墜落の約4分前に停止していたと発表しました。