東京女子医科大学の
施設建設をめぐり
資金を
不正に
流出させたとして、
大学の
元理事長が13
日、
背任の
疑いで
逮捕された
事件で、
元理事長が、
大学のアドバイザーを
務める建築士に
専用口座を
作らせて
大学から
資金を
振り込み、
自分に
還流させていたとみられることが
捜査関係者への
取材でわかりました。
警視庁は
還流させる
金額などを
事前に
取り決めていたとみて
捜査しています。
東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子容疑者(78)は東京 新宿区にあるキャンパスの施設建設をめぐって、大学の「建築アドバイザー」の肩書きを持つ建築士の口座に実態のない業務への報酬として大学から資金を振り込ませ、1億1700万円の損害を大学に与えたとして、背任の疑いで13日、逮捕されました。
認否は明らかにされていません。
警視庁によりますと、建築士は、大学の非常勤職員としての給与を受け取るための口座を持っていましたが、元理事長は建築士に別の専用口座を新たに作らせて大学から資金を振り込み、自分に還流させていたとみられることが、捜査関係者への取材でわかりました。
口座に振り込まれた資金から税金を差し引いた額のうち、3分の1を建築士が受け取り、残る3分の2を元理事長に還流させることについて、事前に取り決めていたとみられるということです。
警視庁は大学トップが関わった不正な資金の流れの全容解明を進めるとともに、建築士や現金の還流に関わったとみられる大学の元職員についても任意で調べる方針です。