米べいスターバックス、店内てんないやトイレの無料開放むりょうかいほうを廃止はいしへ

米べいスターバックスは、商品しょうひんを購入こうにゅうしていなくても店内てんないで過すごしたり、トイレを使用しようしたりできるポリシーを廃止はいしする。新あたらしいルールは、カフェ体験たいけんを改善かいぜんし、スターバックスを単たんなる避難所ひなんしょやトイレとして利用りようしてきたホームレスやお金かねを払はらわない人ひとびと々を阻止そしするためのより大規模だいきぼな取とり組くみの一環いっかんだが、同時どうじに、同社史上有数どうしゃしじょうゆうすうの広報上こうほうじょうの失敗しっぱいを経へて導入どうにゅうされたポリシーを覆くつがえすものでもある。

各店舗かくてんぽに１３日にちに発表はっぴょうされた新あたらしい行動規範こうどうきはんは、顧客こきゃくを呼よび戻もどし、落おち込こむ売上うりあげを伸のばすとともに、従業員関係じゅうぎょういんかんけいを改善かいぜんするというブライアン・ニコル最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）の戦略せんりゃくの一部いちぶ。北米ほくべいすべての店舗てんぽに適用てきようされ、店舗てんぽのドアに掲示けいじされる。

スターバックスの広報担当者こうほうたんとうしゃは声明せいめいで、この変更へんこうは「商品しょうひんを購入こうにゅうしてくれている顧客こきゃくを優先ゆうせんするのに役立やくだつ実用的じつようてきな措置そちだ。顧客こきゃくは座すわってカフェを楽たのしみたいと考こうえており、店内てんないにいるときにトイレを使用しようする必要ひつようがある」と述のべた。

スターバックスの今回こんかいの動うごきは、一般いっぱんの人ひとびと々にトイレを提供ていきょうしてきた断続的だんぞくてきな関係かんけいを転換てんかんするものだ。

米国べいこくの多おおくの都市としでは公共こうきょうトイレが十分じゅうぶんに設もうけられていない。そのため、スターバックスやマクドナルドなどのチェーン店てんがその空白くうはくを埋うめてきた。

トイレやカフェを一般いっぱんの人ひと々に開放かいほうすることは、スターバックスが職場しょくばと自宅じたくの間あいだの「第だい３の場所ばしょ」としてのブランドを確立かくりつし、潜在顧客せんざいこきゃくを店内てんないに呼よび込こむことに役立やくだってきた。一方いっぽうでこの方針ほうしんは従業員じゅうぎょういんと顧客こきゃくの両方りょうほうに問題もんだいを生うみ出だしてもいる。

「オープンドア」ポリシーは、２０１８年ねんに始はじまった。ペンシルベニア州しゅうフィラデルフィアの店舗てんぽで友人ゆうじんと待まち合あわせをしていた黒人男性こくじんだんせい２人ふたりが逮捕たいほされた後あとのことだ。男性だんせいの１人ひとりは、入店直後にゅうてんちょくごにトイレの使用しようを求もとめたが、商品しょうひんを購入こうにゅうした顧客専用こきゃくせんようだと言いわれたと述のべている。従業員じゅうぎょういんから退店たいみせを求もとめられ、断ことわったところ、警察けいさつに通報つうほうされ、拘束こうそくされた。この出来事できごとは撮影さつえい、拡散かくさんされ、スターバックスの広報上こうほうじょうの失態しったいとなった。

２２年ねんには当時とうじのＣＥＯが、従業員じゅうぎょういんと顧客こきゃくを脅おどかすメンタルヘルスの問題もんだいが拡大かくだいしていることを理由りゆうに、トイレを開放かいほうし続つづけることができない可能性かのうせいがあると発言はつげん。同年どうねん、スターバックスは安全上あんぜんじょうの懸念けねんを理由りゆうとして主おもに繁華街はんかがいにある１０店舗以上てんぽいじょうを閉鎖へいさした。