絶滅のおそれがある
野生生物をまとめた
環境省の「
レッドリスト」で
海に
生息する
生物が
初めて
評価され、
大型の
サメや
ハタの
一種など
56種類が、
絶滅の
危険性が
高い「
絶滅危惧種」に
新たに
指定されました。
環境省の「レッドリスト」は、これまで
主に
陸上や
川、
湖などに
生息する
生物が
対象でしたが、
今回、
魚やさんご、
甲殻類など
日本の
海に
生息するおよそ
1万種類が
初めて
評価されました。
このうち、昭和10年に小笠原諸島の父島の沿岸で生息が確認された「オガサワラサンゴ」は、近年の調査や一般のダイビングなどでも確認されていないことから、日本近海では絶滅したとして「絶滅種」に指定されました。
また、主に沖縄本島より南に生息し体長が最大2メートルになるハタの一種の「タマカイ」や、小笠原諸島周辺に生息する大型のサメ「シロワニ」、それに沖縄県の西表島などの沿岸に生息するチンアナゴの一種、「ゼブラアナゴ」など56種類が「絶滅危惧種」に新たに指定されました。
一方、224種については、絶滅のおそれがあるかどうか判断するための十分な情報が得られなかったとして、「情報不足」とされました。
環境省は、今後、「レッドリスト」を広く普及し絶滅危惧種などの保護を進めるとともに、「情報不足」とされた種についてはさらに情報が得られるよう調査を続けることにしています。