延長では、8回途中からリリーフした滋賀学園の棚原孝太投手と、福岡大大濠のエース、三浦銀二投手が投げ合い、ともに得点を与えず、1対1で引き分け再試合となりました。
三浦投手は、196球を投げて完投しました。両チームは27日、大会8日目の第4試合で再び対戦します。
福岡大濠 八木監督「打線が援護できなかった」
福岡大大濠高校の八木啓伸監督は「チームが勝ち越すことができない中で、三浦投手はよく頑張ったが打線が応えることができず、援護できなかったことが反省点だ」と振り返りました。そのうえで、「あしたも同じ舞台で同じ相手と戦うので、勝てるように頑張りたい。三浦投手が1人で投げるのがうちのスタイルなので、状態を確認したうえで、あしたも投げさせたい」と話していました。
延長15回を1人で投げ抜いた福岡大大濠高校のエース、三浦銀二投手は「立ち上がりが悪く、点を取られたのは反省点だが、そのあとはしっかりゼロに抑えられたのでよかった。延長では、サヨナラのピンチを招いたが、腹をくくってしっかり腕を振って投げようと思った。『打たれたらしかたない』と思って投げたら、抑えられた」と試合を振り返りました。そのうえで、「疲れはもちろんあるが、あすの試合に万全の状態で臨めるようにしたい。あしたこそ勝って、優勝につなげたい」と話していました。
8回に同点となるタイムリーヒットを打った福岡大大濠高校の東怜央選手は「3回にノーアウト満塁で凡退していたので、絶対やり返そうという気持ちで打席に入った。チャンスでヒットが出たので、気持ちが非常に楽になった。自分が打てばチームが勝てると思うので、得点圏での打率を上げていきたい」と話していました。
滋賀学園 山口監督「すばらしい試合だった」
2試合続けて延長戦を戦った滋賀学園の山口達也監督は「両投手がしっかり投げあったすばらしい試合だった。相手の三浦投手はマウンドさばきがうまく、打ち崩せなかったが、こちらの先発の宮城も百点満点の出来だった。再試合に向けて疲れをとり、できるだけ新鮮な気持ちで臨みたい」と話していました。
公式戦初先発で、8回途中まで1失点に抑えた滋賀学園の宮城滝太投手は「事前に準備していたので緊張せずに試合に入れた。自分が8回まで投げるとは思わなかった。8回はタイムリーを打たれた初球のチェンジアップが悔やまれる。次も投げる気持ちでいる」と話していました。
8回のピンチから登板し最後まで投げきった滋賀学園の棚原孝太投手は「2年生の宮城投手が頑張って投げてくれたので、やる気につながった。初回から準備はしていて、8回のピンチでは狙いどおりにダブルプレーがとれた。延長に入ってのピンチでは何度もやばいと思ったが、しっかり投げられた。再試合でもきょうのような投球がしたい」と話していました。