昭和初期、
宮城県石巻市で
初めての
百貨店として
建てられた
洋風建築物が、
東日本大震災の
津波で
被災したため
修繕され、
市の
文化財として、
2日に
6年ぶりに
公開されました。
公開されたのは
石巻市中心部の
商店街にある
旧観慶丸商店です。
旧観慶丸商店は
木造3階建てで、昭和5年に
石巻市内で
初めての
百貨店として
建築されました。
東日本大震災が起きた当時は、陶器店として営業していましたが、津波で1階部分が浸水しました。このため一時は解体も検討されましたが、タイル張りの洋風建築は市民に親しまれていたことから、市が譲り受け、文化財として活用することを決めました。
そして、壊れた壁の付け替えや耐震補強などの修繕工事が終了し、6年ぶりに公開されました。
2日からは地元出身の画家の作品展が開かれていて、参加者たちは当時の面影を残した建物に見入りながら、作品を楽しんでいました。
かつて建物を所有していた梁川優子さんは「津波で泥だらけになった場所を復活させようと支援してくれた全国の方々に、この姿を見てもらいたい。私が育った思い出の場所ですが、これからは石巻市の文化を発信してほしい」と話していました。