羽生選手は、4日午後3時すぎ羽田空港に帰国し、首から金メダルを下げた姿で到着ロビーに姿を現すと、待ち受けた500人のファンから声をかけられ、笑顔を見せたり手を振ったりしていました。
羽生 「試合中に成長できた」
このあと報道陣の取材に対して「オリンピックのあとと、よく似た感じで迎えてくれて、気持ちよく帰国できた。今シーズンは、思うような演技が出来ず苦しい中で挑戦してきたが、世界選手権のフリーでは、その分、結果を出すことが出来て、うれしかった。世界選手権は、レベルが高い中での争いで、試合中に成長できた部分があった。世界一の重みを感じながら、まだ課題はあるので、課題をクリアしていきたい」と話しました。
また、2位に入った宇野晶磨選手について「隙がない選手で、彼には彼の、僕には僕の武器があると思う。同じ日本選手として、世界の高いレベルの舞台で1位と2位に入ったことは、とてもうれしい。しっかりした実力があり、彼の存在を誇りに思っているし、2人で日本全体のレベルを上げていければいい」と話しました。
2連覇がかかる来年のピョンチャンオリンピックについては、「ソチで金メダルを取った時に、『第2のスケートの人生のスタートだ』と思い、そこから環境が変わった。オリンピックの舞台は、連覇がどうのこうのと言っている余裕はない。見ている方は2連覇を期待しているし、期待に応えるための金メダルになると思う。自分の演技をどれだけ突き詰められるかが勝利に直結するので、毎日の練習の中で、どれだけ2連覇の意識をふっしょくするかが、大事になると思う。若干のプレッシャーはあるが、楽しみだ」と話しました。