北朝鮮の
貨客船、
マンギョンボン(万景峰)号が
運航する
定期航路が、
北朝鮮と
ロシア極東との
間に
開設されることがわかりました。
北朝鮮が
核・ミサイル
開発を
加速させ、
国際的な
孤立を
深める
中にあっても、
ロシアは
北朝鮮との
関係を
重視する
姿勢を
見せています。ロシアの
船舶代理店「インベスト・ストロイ・トレスト」によりますと、定期航路は、
極東の
ウラジオストクと、
北朝鮮北東部ラソン(羅先)の
経済特区にある
ラジン(羅津)港との
間に、
来月上旬にも
開設され、
北朝鮮の
貨客船、
マンギョンボン号が
運航するということです。
マンギョンボン号は200人近くの乗客やおよそ1500トンの貨物を輸送することができるということです。
かつては日本との間にも運航していたマンギョンボン号ですが、日本政府は、北朝鮮が2006年7月に弾道ミサイルを発射したことを受けて、制裁の一環として入港を禁止しています。
北朝鮮とロシア極東の間は、すでに航空便や鉄道で結ばれていますが、今回の航路開設で、外貨獲得の目的でロシアに派遣される北朝鮮労働者や物資の輸送が強化されると見られます。
核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮をめぐっては、アメリカが軍事的な圧力を強めていく構えを示し、最大の後ろ盾である中国との関係もぎくしゃくした状況が続くなど、国際的な孤立を深めています。
こうした中にあっても、ロシアとしては、国家戦略の極東開発を進めるうえでも、北朝鮮との関係を重視する姿勢を見せています。