Japanese News: 米国務長官北朝鮮のテロ支援国家への再指定含め検討

アメリカのティラーソン国務こくむ長官ちょうかんは、核かく・ミサイル開発かいはつを加速かそくさせる北朝鮮きたちょうせんに圧力あつりょくをかけるため、テロ支援しえん国家こっかへの再さい指定していも含ふくめ、あらゆる選択肢せんたくしを検討けんとうしていると強調きょうちょうしました。ティラーソン国務こくむ長官ちょうかんは１いち９きゅう日にちの記者きしゃ会見かいけんで、核かく・ミサイル開発かいはつを加速かそくさせる北朝鮮きたちょうせんへの対応たいおうについて、キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）政権せいけんに圧力あつりょくをかけるためテロ支援しえん国家こっかに再さい指定していすることも含ふくめ、あらゆる選択肢せんたくしを検討けんとうしていると強調きょうちょうしました。

アメリカ政府せいふは、１いち９きゅう８はち８はち年ねんに北朝鮮きたちょうせんをテロ支援しえん国家こっかに指定していしましたが、２に０ぜろ０ぜろ８はち年ねんに当時とうじのブッシュ政権せいけんが北朝鮮きたちょうせんの核かく開発かいはつ計画けいかくの検証けんしょう方法ほうほうをめぐって北朝鮮きたちょうせんと合意ごういしたことを受うけて、指定していを解除かいじょしました。

しかし、北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンナム（金きむ正男まさお）氏しがマレーシアで猛毒もうどくのＶぶいＸえっくすによって殺害さつがいされた事件じけんなどを受うけて、アメリカでは、議会ぎかい下院かいんで北朝鮮きたちょうせんをテロ支援しえん国家こっかに再さい指定していするようトランプ政権せいけんに促うながす法案ほうあんが可決かけつされるなど、再さい指定していを求もとめる声こえが強つよまっています。

北朝鮮きたちょうせんには、すでにさまざまな制裁せいさいが各国かっこくから科かされていますが、テロ支援しえん国家こっかに再さい指定していされれば、「国際こくさい的てきなテロ行為こういを支援しえんしている国家こっか」と認定にんていされて、さらなる制裁せいさいが科かされる可能かのう性せいが高たかまり、国際こくさい社会しゃかいから一層いっそう孤立こりつすることになるため、トランプ政権せいけんの対応たいおうが注目ちゅうもくされます。

官房かんぼう長官ちょうかん「緊密きんみつに連携れんけいし意思いし疎通そつう図はかる」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで、「対たい北朝鮮きたちょうせんを中心ちゅうしんに、地域ちいきの安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうが厳きびしい状況じょうきょうになっている中なかで、アメリカの抑止よくし力りょくを確保かくほすることは極きわめて重要じゅうようだ。そういう観点かんてんから、アメリカが『すべての選択肢せんたくしがテーブルの上うえにある』という考え方かんがえかたに立たって、この問題もんだいを処理しょりしようということに対にたいして、わが国わがくにとしては評価ひょうかしている」と述のべました。

そのうえで菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは「最終さいしゅう的てきにはアメリカが判断はんだんすると思おもうが、政府せいふとしては、アメリカと緊密きんみつに連携れんけいをとり意思いし疎通そつうを図はかっていきたい。また政府せいふは、対話たいわと圧力あつりょく、行動こうどう対たい行動こうどうの原則げんそくのもと、諸しょ懸案けんあんの包括ほうかつ的てき解決かいけつに向むけて何なにが最もっとも効果こうか的てきであるのかを考かんがえながら、今後こんご、対応たいおうしていきたい」と述のべました。