韓国で、
来月9日に
投票が
行われる
大統領選挙の
候補者によるテレビ
討論会が
行われ、
支持率でトップを
走るムン・ジェイン(
文在寅)
候補は
北朝鮮への
対応について、
現在の
安全保障政策はアメリカに
依存しすぎており、
見直すべきだという
認識を
示しました。
25日夜行われたテレビ
討論会には、
主要な
政党から
立候補している
5人の
候補が
参加し、
核とミサイルの
開発を
加速化させる
北朝鮮への
対応などをめぐり、
論戦を
繰り広げました。
この中で、支持率でトップを走る革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン候補は、「パク・クネ(朴槿恵)前大統領とイ・ミョンバク(李明博)元大統領の時は安全保障に無能な政権で、北の核を兵器にまでさせ、長距離弾道ミサイルに搭載できるくらいにまで高度化させた」として、過去9年間の保守政権による政策は失敗だったと批判しました。
そのうえで「アメリカとの同盟は重視するが、朝鮮半島の問題は韓国が主導するべきだ」と述べ、現在の韓国の安全保障政策はアメリカに依存しすぎており、見直すべきだという認識を示しました。
これに対し、支持率で2位につける中道系の政党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)候補は「前の国連事務総長のパン・ギムン(潘基文)氏を特使として、アメリカに派遣し、トランプ大統領と速やかに首脳会談を行いたい」と述べ、北朝鮮への対応はアメリカとの強固な同盟関係が前提になるという考えを示しました。
今回の選挙は、北朝鮮が挑発的な行動を続けトランプ政権との対立を深める中、アメリカとどのような関係を築き北朝鮮に対する安全保障政策に取り組んでいくかが重要な争点となっていて、両候補の北朝鮮政策の違いが改めて浮き彫りになりました。