先月から
韓国で
行われていた
アメリカ軍と
韓国軍による
定例の
合同軍事演習は
30日に
終了しました。ただ、アメリカ
軍の
原子力潜水艦は
当面、
朝鮮半島の
周辺にとどまることになっていて、
北朝鮮に対する
米韓両軍の
けん制は
続くことになります。
韓国では
先月1日から、
朝鮮半島有事を
想定したアメリカ
軍と
韓国軍の
定例の
合同軍事演習が
行われ、
韓国軍からおよそ
29万人、アメリカ
軍からおよそ
9700人が
参加したほか、アメリカ
軍の
原子力空母「
カール・ビンソン」を
中心とする
艦隊も
派遣されました。
ことしは、海上の輸送船から戦車や物資を陸揚げする訓練が、陸海空3軍の連携による実戦的な形で初めて行われたほか、ミサイル基地に爆撃や砲撃をしたうえで戦車部隊と特殊部隊が基地を制圧する訓練などが行われました。
演習の期間中、北朝鮮は合わせて8発の弾道ミサイルを発射したほか、今月25日の軍創設の記念日には300門余りの長距離砲などを投入した大規模な攻撃訓練を行い、挑発を続けました。
合同軍事演習は30日で終了しましたが、「カール・ビンソン」を中心とする艦隊は29日から韓国海軍と共同訓練を行っているほか、韓国軍の関係者によりますと、南部プサン(釜山)に停泊しているアメリカ軍の原子力潜水艦「ミシガン」は当面、朝鮮半島の周辺にとどまるということです。
北朝鮮がアメリカへの対決姿勢を鮮明にする中、米韓両軍は北朝鮮が今後も軍事的な挑発に出るおそれがあると見ていて、北朝鮮に対するけん制は演習が終わっても続くことになります。