一方で、去年3月の制裁決議で北朝鮮からの輸入が原則禁止されている鉄鉱石は、「民生目的」であれば例外として輸入が認められることから、中国はこれを根拠に取り引きを続けていて、ことし4月の輸入額は、去年の同じ月の4.4倍、2026万ドルに上ったことが中国の税関当局が公表した統計からわかりました。
ことし1月から4月までの輸入額の合計でみると去年の同じ時期の4.3倍に急増し、合わせて6104万ドルに上っています。去年1年間に中国が北朝鮮から輸入した鉄鉱石の額は、石炭の1割にも達しませんが、北朝鮮としては石炭による外貨収入が減少する中、減少分を少しでも補おうと中国との間で鉄鉱石の取り引きを増やしていると見られます。