東海道・
山陽新幹線は、
大阪・
高槻市内で
架線が
切れて
停電が
起き、
21日夜から
5時間にわたって、
下り
線が
京都と
新大阪の
間で
運転できなくなりました。
上り
線も
博多と
京都の
間で
運転を
見合わせ、
長時間動けなくなった
列車は
72本に
上り、
5万人以上に
影響が
出ました。
JR東海などによりますと、
東海道・
山陽新幹線は、
21日午後8時前、
大阪・
高槻市内で
架線が
切れて
停電が
起き、
5時間にわたって
下り
線が
京都と
新大阪の
間で
運転ができなくなり、その
影響で
上り
線も
博多と
京都の
間で
運転を
見合わました。
その後、切れた架線の復旧作業が行われ、東海道・山陽新幹線は午前0時54分に運転を再開しました。
京都と新大阪の間の下り線では、のぞみやひかりなど6本の列車が一時動けなくなり、1本の列車については、上り線を使って救援列車を向かわせ、利用客に乗り換えてもらって京都駅まで運びました。
このほか、停電の影響で長時間動けなくなった列車は東海道新幹線と山陽新幹線あわせて72本に上り、運休や遅れの影響も含め、少なくとも5万人以上に影響が出たということです。
東海道・山陽新幹線ともに22日の始発からは平常通り運行しています。
一方、JR東海によりますと、切れたのは複数の架線のうち車両のパンタグラフに接する「トロリー線」だということで、切れた原因を詳しく調べています。
乗客は疲れた表情
JR広島駅では、午前3時すぎ、6時間遅れで新幹線が到着し、乗客が疲れ切った表情で改札口に現れました。
神奈川県から出張で広島を訪れたという30代の男性は「この時間まで新幹線に乗っていたのでかなり疲労はあります。車内は何回か停電し、同じアナウンスが何回も繰り返されていて、乗客もピリピリしていました。きょうも仕事ですが気持ちを切り替えてやります」と話していました。
新幹線の架線トラブル おととしにも
新幹線の架線が切れるトラブルは、おととし4月にも東北新幹線の郡山駅付近で発生し、東京駅と新青森駅の間でおよそ4時間半にわたって運転を見合わせました。
その後、JR東日本の調査で本来、列車のパンタグラフとは接触しないはずの架線が通常より低い位置にあったため接触を繰り返し、摩耗して切れた可能性があることがわかっています。