神奈川県秦野市の
山林で
20代の
中国人の
姉妹が
遺体で
見つかった
事件で、
姉妹の
父親と
兄が
来日して
NHKの
取材に
応じ、「
家族全員、ショックで
毎日心が
痛いです」と
胸のうちを
語りました。この
事件は、
今月13日、
神奈川県秦野市の
山林で、
横浜市中区に
住む
中国籍の
飲食店アルバイトで
姉の
陳宝蘭さん(
25)と、
専門学校生で
妹の
陳宝珍さん(
22)の
遺体が
見つかったもので、
横浜市の
派遣社員、
岩嵜竜也容疑者(
39)が
遺体を
遺棄した
疑いで
逮捕されています。
この事件で亡くなった姉妹の父親の陳嚇弟さん(49)と兄の陳耀亮さん(27)が中国・福建省から来日し、NHKの取材に応じました。
父親は「日本から連絡が入ったとき、その瞬間、家族全体が倒れてしまいました。最初は生きていることを望んでいましたが、みんなものすごいショックでした」と話しました。
姉妹については「小さいころから勉強がよくできて、先生からアドバイスを受けて日本に行きました。2人の娘を誇りに思っています。ものすごく礼儀正しい自慢の娘です」と話しました。
兄は「おとなしくて家事をちゃんとやっていた自慢できる妹たちです」と話していました。
父親のスマートフォンには、姉妹の行方がわからなくなる前の今月5日の午後、姉の宝蘭さんの声とメッセージが残されていました。
父親が中国の食べ物を日本に送ろうと提案すると、宝蘭さんは「何の食材がほしいか、妹にも聞いてみるね」と返事していました。また最後のメッセージには「ありがとう、お父さん」と残されていました。
父親は今の心境について「毎日心が痛いです。娘のことを思うと心が痛いです」と悔しさをにじませながら語りました。