埼玉県熊谷市の
総菜店で
販売されたポテトサラダを
食べた
6人から
O157が
検出された
問題で、ポテトサラダは
別の
工場で
作られたものを
仕入れ、
店舗で
最終的な
調理をして
販売されていたことがわかりました。
店舗では、
客みずからがスプーンなどで
取り分ける
販売方法だったということで、
県は、どの
過程で
感染したのか
調べています。この
問題は、
今月7日から
8日にかけて、
埼玉県熊谷市の
総菜店「でりしゃす
籠原店」で
加工販売されたポテトサラダを
購入した
8人が、
下痢や
腹痛などを
訴えたもので、このうち
6人から
腸管出血性大腸菌、
O157が
検出されました。
このうち5歳の女の子は、急性腎不全などを引き起こす症状を発症して意識不明となっていて、県は、ポテトサラダが原因の食中毒と断定し、総菜店を営業停止の処分にしています。
県などによりますと、総菜店を運営する会社は、ポテトサラダを群馬県の食品工場から仕入れて総菜店など34店舗に卸し、各店舗でハムやリンゴの具材を混ぜ合わせる調理をしていたことがわかりました。
店頭では、客みずからがスプーンやトングでポテトサラダを取り分けた分を販売する仕組みで、複数の客が同じスプーンに触れる状態だったということです。34店舗のうち、籠原店以外では、これまでに健康被害の訴えはなく、県は、調理から販売までのどの過程で感染したのか調べています。
ポテサラの調理過程は
県などによりますと、ポテトサラダは、高崎市にある食品加工工場で作られ、密封された状態で、総菜店を運営する群馬県太田市の「フレッシュコーポレーション」が購入していたということです。
このあと、運営会社から群馬県や埼玉県、それに栃木県にある総菜店34店舗に前日の深夜から未明にかけて配達されていました。
そして、それぞれの店舗でリンゴやハムを切ってポテトサラダに混ぜ合わせていたということです。その後、ポテトサラダは大皿に盛りつけられ、客が専用のトングやスプーンで取り分けたものを量り売りをする販売方法だったということです。
運営会社によりますと、専用のトングやスプーンは2時間おきに交換しているほか、包丁などの調理器具は、使用するたびに必ず消毒することなどが会社のマニュアルで定められているということです。
運営会社によりますと、販売方法や調理器具の取り扱いは、どの店舗も同じで、今のところ籠原店以外で健康被害を訴えている客はいないということですが、現在、すべての店舗でポテトサラダの販売を中止しています。
買い物客からは不安の声も
ポテトサラダが販売されていた総菜店が入っている埼玉県熊谷市の大型スーパーの周辺では、買い物客から不安の声があがっています。
この総菜店でよくサラダを買っていたという70代の女性は「いろいろなサラダがあって便利なのでよく利用していました。お店では好みの量をカップのようなものですくって買っていました。食中毒になった方が心配で早く回復するよう願っています」と話していました。
近所に住む70代の男性は「よく利用する店でこうしたことが起こり、びっくりしました。お店にはしっかり衛生管理をしてもらいたいです」と話していました。