ことしの
全国学力テストで、
文部科学省が
生徒の
成績と
部活動との
関係を
調べたところ、
1日に
部活動を
1時間から
2時間と
適度に
行っている
生徒は
全く
部活動をしていなかったり、
長時間、
部活をしていたりする
生徒と
比べて、
正答率が
高い
傾向にあることがわかりました。
文部科学省は
全国の
小学6年生と
中学3年生を
対象に
毎年行っている「
全国学力テスト」の
結果を
28日公表しましたが、この
中で
中学校における
部活動と
生徒の
成績との
関係についても
調べました。
はじめに1日当たりどのくらい部活動をしているか聞いたところ、最も多かったのが2時間以上3時間未満で43%、次いで1時間以上2時間未満が29%でした。
このうち最も成績がよかったのが1時間以上2時間未満と答えた生徒で、国語と数学の正答率は全国平均を2.6ポイントから3.9ポイント上回りました。
一方で、部活動の時間が「3時間以上」と答えた生徒や、「全くしない」と答えた生徒の正答率はいずれも全国平均を下回りました。
学力問題に詳しい早稲田大学教職大学院の田中博之教授は「部活をやらないと学力が上がらないというわけではないが、適度な部活動は物事に集中する力ややり抜く力を高めるため、勉強にも効果があるのではないか。一方、やりすぎると学習に悪影響が出てしまう。部活も『ほどほどに』ということだと思う」と話しています。