31日のオーストラリア戦で、日本は、去年のリオデジャネイロオリンピックの代表メンバーだった22歳のフォワード浅野拓磨選手や、21歳のミッドフィルダー井手口陽介選手といった若手が先発起用に応えてゴールを決め、これまでのワールドカップ予選で一度も勝ったことがなかったオーストラリアに2対0で快勝し、6大会連続6回目のワールドカップ出場を決めました。
若手が成長を示したことについて香川選手は「ワールドカップの出場は決めたが、誰がそこに行くかはまだ確定していない。選手の選考はゼロからのスタートだと思うので新たな気持ちで取り組みたい」と、自身の2大会連続のワールドカップ出場へ決意を新たにしていました。
日本代表は、日本時間6日午前2時半から行われるアジア最終予選の最後のサウジアラビア戦に向け、2日未明、現地に出発する予定です。
NHKは日本対サウジアラビアの試合をBS1で中継でお伝えします。
キャプテン長谷部「メンバー争い始まっている」
オーストラリア戦で5か月ぶりに代表に復帰したキャプテンの長谷部誠選手は「きのうは若い選手が活躍してくれてチームに新たな競争が生まれた。毎試合フォワードが変わり、メンバーを固定しない中でこの結果を出せたことはすばらしいことだと思う」と話しました。そのうえで「本大会のメンバー争いでアピール合戦は始まっている。日本代表のユニフォームを着て戦う以上、サウジアラビア戦も絶対に勝ちにいく」と話しました。
豪州戦でゴールの井手口 さらなる成長誓う
オーストラリア戦で代表初ゴールをあげた21歳の井手口陽介選手は「今のままではワールドカップ本大会のメンバーには選ばれないと思うので守備も攻撃もよりクオリティを上げていきたい。最終予選はまだ1試合残っているので、次の試合にも出られるように練習からアピールしたい」とさらなる成長を誓っていました。
先制ゴールの浅野「もう上の人たちには頼れない」
オーストラリア戦で先制ゴールをあげた22歳の浅野拓磨選手は「僕らの世代はいつまでも若くないので、もう上の人たちには頼っていられないと思っている。ワールドカップ出場は決まったが個人としては本大会のスタート地点にも立っていない。競争は始まっているので次の試合もゴールするという意識で準備したい」と意気込みを話しました。
出場機会無かった本田「最大の目標は本大会でピッチに」
オーストラリア戦は出場機会が無かった本田圭佑選手は「1番の収穫は僕や香川選手が出ないで、試合に勝てたこと。ベンチに座っている今のプロセスは必要な悔しさで、今後のモチベーションになる。若手には危機感を与えてくれたことに感謝している。今の最大の目標は本大会でピッチの上に立ってチームを勝たせること」と話していました。