韓国国防省は、
北朝鮮の
指導部に対する
攻撃を
専門で
担う
部隊を、ことし
12月に
創設することを
明らかにするとともに、
北朝鮮国内で
弾道ミサイルの発射準備と
受け取られる
動きが
継続的に
確認されているとして、
今後、
ICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルが
発射される
可能性があると
指摘しました。これは、
北朝鮮による
6回目の
核実験を
受けて
4日、
韓国の
国会で
開かれた
国防委員会で
明らかにされたものです。この
中で、
韓国の
ソン・ヨンム(
宋永武)国防相は、
朝鮮半島有事の
際、キム・ジョンウン(金正恩)
朝鮮労働党委員長など
北朝鮮指導部に対する
攻撃を
専門で
担う
部隊を、ことし
12月1日に
創設することを
明らかにしました。
また、同席した韓国国防省の幹部は、北朝鮮国内で弾道ミサイルの発射準備と受け取られる動きが、核実験のあとも継続的に確認されているとしたうえ、「アメリカに対して核兵器の運搬手段を確保したと誇示するために、ICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルが発射される可能性がある」と指摘しました。
一方、韓国国防省は4日、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」について、近く本格運用を始める準備が整ったと発表しました。
ムン・ジェイン(文在寅)政権は、当初、THAADの韓国への配備に慎重でしたが、北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受けて本格運用を急ぐ姿勢に転じています。
北朝鮮の機関紙「アメリカ本土もあび叫喚の地獄」
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は5日も、アメリカへの対決姿勢を強調する論評を掲載しています。
論評では先月のアメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習を改めて非難したうえで「われわれの多様化された核攻撃手段の威力が息つく間もなく誇示されたことで、アメリカ本土までがあび叫喚の地獄と化した」と主張しました。
そのうえで「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の実験」と称して3日に強行した6回目の核実験について、「アメリカは、日々強くなるわれわれの核攻撃能力の前に慌てふためいている。核の宝剣が、アメリカによる核の威嚇にけりをつけるのは時間の問題であり、軽挙妄動は惨めな自滅を招くだけだ」として、トランプ政権を重ねてけん制しました。